急ぐべき?待つべき?建築費高騰局面
数年前に近所で家を建てた友人の話を聞くと今の見積もりの方がかなり高い気がします。実際、建築費用はどのくらい上がっているのでしょうか?
正直に言うと、かなり上がっています。
このチャンネルを始めた6年前と比べると…ざっと30%いや40%程度上昇しています。今日はその背景と、これからどう考えればいいかをお話しします。
まず大きな転機になったのが「ウッドショック」です。
2021年頃 コロナ禍でテレワークが広がり世界中で「広い家に住みたい」「快適な空間で過ごしたい」というニーズが一気に高まりました。
輸入木材の需要が急増し、さらにコンテナ不足や港湾の稼働率低下により海上輸送費も高騰し、日本への安定した輸入ルートが滞った結果、材木が3割~5割ほど値上がりしました。
そして今、追い打ちをかけているのが皆さんご存知の「ナフサショック」です。
ナフサというのは、断熱材やサッシ、配管など家づくりに欠かせない樹脂製品の原料になる石油製品のことです。
中東情勢の緊迫化を背景に、このナフサの価格が急騰しているわけですね。
つまりこの6年で、木材と樹脂という家づくりに欠かせない2つの主要な資材がそれぞれ別々の理由で高騰したということです。
日本円の価値が下がっていることと、人件費の上昇も重なっていますので今後、過去の水準まで戻る可能性は低いと言われています。
で、よく聞かれるのが「今が一番高いから、これから下がるまで待つべきか」という議論です。
正直に言うと、これについては私にも「絶対にこうなる」とは言い切れません。
「今が天井だから、待てば下がる」という見方もあれば
「いや、これからも上がり続けるから今が一番安い」という見方もあり専門家によっても意見が分かれるところです。
先のことは誰にも分からない、というのが正直なところです。
ただ、持ち家の方や実家暮らしの方は関係無いですが、賃貸にお住まいの方は、そんな議論をしている間にもアパートの家賃が着実に皆さんの財布から大家さんのお財布に異動しています。
そしてもっと重要なテーマがひとつあります。それは・・・
そもそも、なぜマイホームを持ちたいと思ったのか?
そこに立ち返ってみてほしい ということです。
家族と安心して幸せに暮らすための拠点を持ちたい・・・きっと多くの方の原点は、そこにあるはずです。
だとすれば大事なのは
「いくらおトクに建てられたか?」だけではなく
「その家に、どれだけ長く、心地よく住み続けられるか?」です。
価格変動を気にしながら底値のタイミングを見極めることもたしかに大切かもしれませんが
待ち続けている間にも、家族と新居で幸せに過ごせるはずだった限られた時間は刻々と過ぎ去っていきます。
そのことも、ぜひ資金計画とあわせて考えてみてください。




