インテリアの「3色ルール」は掟?
インテリアの「3色ルール」どんな風に考えれば良いですか?
まず大前提として、この「3色ルール」は絶対的な約束事ではありません。
ただ昔からインテリアの世界で「空間を整理して見せるためのセオリー」
として永く使われていて、簡単に言いかえると「主役を増やしすぎない」ということです。
家づくりの打ち合わせが進むと…
フローリング、壁紙、キッチン、建具、照明器具、カーテンなどたくさんの物について、
数多くの選択肢からひとつ選ぶことになります。
しかも最近はSNSで素敵な家が大量に見られる。すると自然と「これも良い」「あれも素敵」となる。
これ自体は悪いことではありません。家づくりを楽しまれているという証拠です。
ただ、実は、空間は「情報量」が増えるほど落ち着かない印象になるとも言われています。
だから専門家はどちらかというと「何を足すか」より「何を減らすか」意識しています。
一般的に言われる「3色ルール」は、ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの3つくらいに、
家に使う色を整理しましょうという考え方です。
ベースカラーは床・壁・天井などの「背景になる色」ですね。
木目・白・グレー・ベージュなどここは強く主張しすぎないほうが、家具や暮らしが馴染みやすいです。
次にメインカラー。これはキッチンや建具、大きめの家具…その家の「雰囲気」を決める色ですね。
ナチュラルな木目系、ブラック系、グレー系、ウォルナット系などです。
ここがブレてしまうと統一感が崩れやすいです。
最後がアクセントカラーです。椅子や照明やアートなど、ここは少し遊んでも大丈夫です。
「面積が小さいから」ですね。このアクセントの入れ方が上手なカフェなどはインテリアの参考になりますね。
そして実際の家づくりでは、「色」だけでなく「素材感」も重要です。
例えば…オークの床、ウォルナットの家具、石目調キッチン、真鍮の照明、黒いアイアンの把手、
大理石調のクロス…全てそれぞれ単体ではとても素敵です。
でも全部がひとつの空間に大集合してしまうと正直なところかなりガチャつきます。
これ、実際の打ち合わせでもよくお話するのですが…好きな物だけを全て集めたからと言って、
好きな空間になるとは限りません。
お洋服のコーディネートと一緒で、例えば、一番お気に入りのシャツ。一番お気に入りのパンツ。
一番お気に入りの靴。さらに一番お気に入りの帽子。全部の一番を集めてみても…
ちょっとバラバラの印象になるリスクもありますよね。
逆に、主役のシャツを引き立たせるために、パンツは3番手の物にしたり、
帽子はあえて被らなかったり、靴も存在感の無いものを選んだほうが全体的にまとまるも出たりするものです。
インテリアも一緒。「全部お気に入り」で固めるよりも「何を主役にしていくか?」を整理していく必要があります。
また、ドアノブ、照明器具、家具の把手、タオル掛けなど金属部分ですね。この色と質感を揃えると空間が落ち着きます。
小さな部品ですが、揃っていないと逆に非常に悪目立ちします。
ちなみに観葉植物について「グリーンは1色にカウントしますか?」と聞かれることがよくあります。
“別枠”で考えて良いと思います。自然の葉のグリーンは不思議とどんな空間にも馴染むものです。
これから打ち合わせされる方は、SNSを見る時も「好きな写真を集める」だけでなく
「その写真に共通しているもの」を探ってください。自分の好きの共通点が分かると打ち合わせはかなりスムーズに進みます。




