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「いま好きな物」と「たぶん一生好きな物」の間で  

「ふき味噌」 大好きです。
子供の頃は全く理解できませんでした。苦い。青臭い。
「大人はなんでこんなもの喜んで食べるんだろう?」
正直そう思っていました。

ところが最近は違います。とにかくお酒にも合う。
もちろん白米にも…不思議なものです。

「ふき味噌」そのもの味は何も変わっていません。
40年前も苦かった。今も苦い。変わったのは私のほう。

歳を重ねると味覚に限らず「好み」は変わるものです。
若い頃には理解できなかったものが好きになる。

逆に夢中だったものへの興味が薄くなることもある。

ただ、変わらないものもある。私の場合は音楽です。
学生時代から好きでしたし、今でも好きです。
山下達郎さんも昔から変わらず聴いています。

住まいづくりの打ち合わせの中で
「飽きのこない家にしたい」という話になることがあります。

その気持ちはよく分かります。
でも正直、それはなかなか難しいことだとも思っています。

だって私は、あれほど嫌いだった「ふき味噌」を
好きになってしまったのですから(笑)。

逆に20代の自分が好きだった物を50代の自分も好きだとは限りません。
だから私は「絶対にこうしたい」という言葉を聞くと少し立ち止まります。

本当に20年後もそう思う?と・・・
もちろん好きなデザインや流行を取り入れることは悪いことではありません。

ただ、人間の好みなんて案外あてにならない。
「ふき味噌」ひとつで証明されている気もします。

だから家づくりでは、「いま好きなもの」だけでなく
「たぶん一生好きなもの」も大切にしたい。

音楽だったり、自然だったり、本だったり。そういう根っこの部分です。

そうは言っても子供の頃の自分に
「将来、ふき味噌をつまみに酒を飲むのが楽しみになるぞ」
と言ったところで、絶対に信じてもらえないと思う・・・
長野市の工務店アトラスホームの松下でした。

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