ビスの効かない石膏ボード　下地の準備はどこまで必要？

趣味で油絵を描くので新居が出来たら壁に飾りたいです。
大きな物はかなりの重さがあるので補強する必要が有ると
住宅会社から聞きましたが、時計や写真を掛けたい場合にも
そういった下地の準備が必要となりますか？

今の住まいには壁や天井の内装下地として
ほとんど「石膏ボード」というものが使われています。

これが壁紙を貼る前の石膏ボードを
施工した状態です。

石膏ボードというのは、安価で経済的なうえに
木材やコンクリートと違い、一般的なカッターで
切断できるなど、簡単に加工できて施工性に優れ

そのうえ火に強い！耐火性・防火性に優れ
防火材料として認定されているので
多くの住宅で一般的に使われています。

しかし、この重宝される石膏ボードにも短所が有ります。

それは木材と異なり、ビスやネジが効かないので
物を固定できないということです。

ビスやネジを打ってもすぐに抜けてしまったり
石膏がボロボロと崩れてしまいます。

そのためご質問者様のように壁に重い物を掛けたい場合は
釘やビスが効くように石膏ボードの下に木下地として
合板などを予め仕込んでおく必要があります。

ちなみにキッチンやカップボード、
洗面化粧台、エアコン、壁掛けテレビ
こういった物を住宅に取り付ける場合にも下地が必要です。

で、いよいよご質問の本題

重量がそれほどない時計や写真の場合はどうか？ですが
もちろん重い物と同じ様にあらかじめ　しっかりと
下地を準備しておく場合もありますが

そういったこまかなものについては
「完成した住まいを見てから取付場所を決めたい！」
というように場所を特定できない場合も多いので

そうなると…とても大きめに　とてもたくさん
下地が要りコストもそれなりに掛かってしまいます。

ということで時計や写真など　そこまで重くない物を
壁に取付けたい場合は「石膏ボード用フック」がというものが
とても便利でおススメです。こんなものです。

ホームセンターで入手できます。

大きさや形状など様々な種類の物があるので
取り付けたい物の重さに合わせて選んでください。

特別な工具なども不要で
虫ピン3本で誰にでも簡単に固定できます。

仮に「模様替え」などで
取付位置を変えたくなってしまった場合にも

簡単に取り外すことが出来ますし
取り外した際の跡も　虫ピンで刺した
小さな穴が3つ開くだけですので

ジョイントコーク　や　木工用ボンドなどを充填し
目立たないように簡単に補修できます。

住まいに時計や写真を取り付けるための
下地の準備についてお話しました。