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記録を競う家?それとも記憶に残る家?

この前の「世界陸上」 一番盛り上がったのは
やはり「男子100メートル走」でした。

さほど興味も無く見始めましたが
“世界一速い男を決める”というシンプルな構図に
気付けば釘づけにされていました。

応援していた桐生選手は残念ながら予選敗退。
タイムは10秒32でした。一方で優勝した選手は9秒77。
陸上の記録としては「大きな差」と言われていましたが
その差はたったの0.55秒・・・

よくよく考えれば人間の感覚だけで
0.55秒なんて絶対に判別できない。

仮にそれぞれが別々に走ったら
どっちも「速っ!」で きっと終わるはず(笑)。

それでも「世界一を決める戦い」
たくさんの物を犠牲しながら 0.01秒を削るために
とてつもない努力する訳ですね。

もちろん その姿勢は素晴らしいけど
なんか住宅業界にも似た構図があるなと思いました。

そう「性能値競争」です。
UA値、C値……数字が飛び交い
「うちのほうが性能が上です!」なんて競い合う時代。

でも、その差って、実際の暮らしの中でどれくらい「体感」できるのでしょう?

もちろん、性能が大事なことに異論はありません。
快適さや省エネを支える根幹 どうでもいいなんて思いません。

ただ、数字だけを過度に追い求め過ぎれば
家づくりの本来の目的である「心地よく暮らす」が
置き去りになってしまうリスクもあります。

0.01秒に人生のすべてを捧げるアスリートのように
UA値を0.01でも良くしようと極端に高額な費用を掛けたり
使い易さや心地良さなど大事な他の要素を
ないがしろにしてしまう家づくりにもなりかねません。

性能も、デザインも、コストも、暮らし方も
どれもバランスよく整ってこそ、気持ちのいい家になる。

これからも記録より“記憶”に残る家をつくりたいと思う
長野市の工務店アトラスホームの松下でした。

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