『時の家』を読んで考えた「住まい」と「住む人」について
直木賞作品『時の家』読了しました。
著者の方が建築士というプロフィールを知り
手に取ったものの、なかなか手強い一冊でした。
特に部位や素材の名称などの建築用語は
建築知識の無い一般の方には敷居が高いだろうなぁ…
と思いました。あっ!「敷居」も建築用語ですね。
主役となる四間四方の平屋の住宅の描写がとにかく繊細。
柱や漆喰壁、タイルの、造作の取手の存在感・・・
建築空間を言語化することについてかなり勉強にもなりました。
登場人物の会話も少なく、テンポよく読み進めることは出来ず
空間を想像しながらじっくり味わう持久戦となりました。
建築オタクと言ったら失礼かもしれませんが著者の方は
本当に建築が好きなことが伝わってきます。建物や空間への熱量を感じます。
「建物そのもの」に人格がある感じすらする…
極端に言えば「家そのものが主役」のような作品でした。

私も仕事柄、建物を見ると納まりや素材感など…
つい細かな部分が気になりますが、そのいっぽうで
私は家づくりの「主役」はあくまでそこに暮らすご家族で
家はどこまでいっても「舞台」だと考えていることも
改めて 気付かせてもらいました。
素晴らしい本でした「アトラス図書館」に置いておきます。
長野市の工務店アトラスホームの松下でした。





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