何が どう 変わった?「2025建築基準法改正」
去年家を建てた友人から、建築の確認の審査に時間がかかって大変だったと聞きました。法律が変わったとのことですが、今から建てる私たちにも何か影響はありますか?
はい、影響はあります。
2025年の4月に「建築基準法」と「建築物省エネ法」が改正されました。
今日はこの改正で実際に何が変わったのか、整理してお伝えします。
大きなポイントは3つです。
1「省エネ基準への適合が義務化」されたことです。
これまでは いわば「頑張ってください」という
努力目標だったのですが、今は新築を建てる際
必ずクリアしなければいけない基準となりました。
2「4号特例」という制度が縮小されたことです。
これまで一般的な木造の戸建て住宅は
構造に関する審査が一部省略されていました。
2階建て以上 または延床面積 約60坪を超える建物は
「新2号建築物」という区分に変わり
これまでの省略が無くなり、構造計算の審査が
しっかり行われるようになりました。
平屋で面積の小さい住宅だけが
これまで通りの簡易な審査で済む形です。
3「審査期間が延びた」ことです。
今までは確認申請から7日以内で下りていた審査が
新2号建築物の場合、最長35日ほどかかるようになっています。
ご友人が「時間がかかって大変だった」と
仰っていたのは、まさにこの部分だと思います。
あわせて審査の手数料や、省エネ基準に適合しているか?
判定してもらうための手数料も新しく必要になっていますので、
その点も併せて建築会社に確認をして頂くと安心かと思います。
ここで気になるのは「性能面で何か影響があるのか?」ですが、
実はそこまで大きな影響は無いと思われます。
というのも この改正が始まる前から
ほとんどの住宅会社が今回 義務化された基準を
既に上回る性能で家づくりをしてきていたからです。
ただし「スケジュール」には注意が必要です。
審査期間が延びた分、契約から着工までの
日程に余裕を持っておく必要がありますし、
書類の準備などもこれまで以上に
早めに進める必要があります。
契約前の打ち合わせの段階で
「うちが建てようとしている家が新2号建築物なのか?」
「審査にどのくらい見込んでいるのか?」
担当の方に確認しておくと安心です。
またこの流れは今後も続いていく見込みで
2030年を目安に、今より高い断熱性能が
最低基準になるとも言われています。
「法律が変わった」と聞くと不安になるかもしれませんが
慌てる必要はありません。
むしろ「日本全体の住まいの性能が
底上げされていく」良い流れだと捉えていただければと思います。




