代表ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. forefront
  4. 家づくり
  5. 施主様より大事な株主や投資家のために雨ざらしになる家…いい家ですか?

施主様より大事な株主や投資家のために雨ざらしになる家…いい家ですか?

昨日の中野市での「上棟」
結果的には無事に終了しましたが
前日の夕方ギリギリまで決行か?延期にするか?
ハッキリしない天気予報とにらめっこしながら検討しました。
廣田監督お疲れ様でした。

そもそもお客様が永く住まう家の大切な材料は
できるだけ濡らしたくないですし
濡れた材料は滑りやすく事故にもつながり危険ですからね。

勿論あらかじめ悪天候も想定に入れ
余裕を持って工程を組んでいますので たとえ延期しても
お客様にご迷惑をおかけする事はありません。

我々のような小さな地元工務店でさえ、
そのような対応を取るのに実は大手のハウスメーカーほど
『なぜこんな土砂降りの中で…?』という悪天候の際も
上棟を「強行」しがちです。理由は様々です。

工法によっては、資材の運搬の関係で
一度立てた予定をズラせない そんなケースもある様ですが
たいてい原因は『工期』もっと言えば『決算』に間に合わせるため
無理なスケジュールで工事をしているケース…かなり多いです。

上場企業が顕著ですが 株主や投資家への『決算報告』の
見栄えを良くするため 売り上げの基準となる完工を急ぎ
その結果『突貫工事』が常態化しています。

これは建築業界の内側にいれば、職人でも、建材メーカーでも、
商社でも、誰でも知っていることですが
一般の施主様はあまりご存知ないことです。

その結果、大手の建築会社ほど『繁忙期』と『閑散期』の
仕事量の偏りが激しくなっています。

いったい誰のために家を建てているのか?
施主様よりも株主や投資家のためという
なんだかとても納得したくない話です。

品質が高く性能の良い高級な建材も 現場で雑に扱えば台無し

どれだけ高級なブランド肉でも きちんと冷蔵しなかったり
手も洗わずに扱かったりすれば 美味しくない以前に危険なのと一緒です。

家づくりの基本的な作法 極めて当たり前の地味なこと
『フツー』の感覚を忘れてはいけないなぁと強く思う
長野市の工務店アトラスホームの松下でした。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

ブログ

代表ブログ


スタッフブログ


信州ライフ情報