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県境をまたいでひとくち幸せ。軽井沢「元祖力餅 しげの屋」で力餅を味わいました。

こんにちは!長野市工務店 アトラスホームの宮川です。

今日は軽井沢町でずっと気になっていた「元祖力餅 しげの屋」をご紹介します。創業350年の歴史を持つ老舗で、なんと建物が群馬県と長野県の県境にまたがっている珍しいお店です。店内には赤いテープが貼られていて、ここから先が群馬、こちらが長野と境目がひと目で分かる演出が楽しいです。つい何度も行ったり来たりして写真を撮りたくなってしまいます。軽井沢で「空に一番近いカフェ」と呼ばれる人気スポットというのも納得で、晴れた日の空の近さや風の抜け方に心がほどけます。連休や観光シーズンには大行列ができると聞いていましたが、それも頷ける心地よさです。

看板メニューの力餅は、注文を受けてから丁寧に仕上げてくれるので、運ばれてくる間もわくわくが止まりません。運ばれてきたお膳には、一口サイズに丸められたお餅が並び、ゴマ、きなこ、大根おろしの三種がそれぞれ美しく添えられていました。蒸したてならではの湯気と、ほんのり甘いお米の香りにまず癒やされます。

まずはゴマからいただきました。香ばしい黒ごまのコクが口いっぱいに広がり、お餅のやわらかさと相まって、噛むほどに旨みが増していきます。きなこは優しい甘さで、お砂糖の加減が品よく、幼いころのおやつを思い出すような懐かしさがあります。大根おろしはきりっとした辛みがアクセントで、醤油の香りと合わさると一気に“食事顔”になるのが面白いです。甘い、香ばしい、さっぱりの三拍子が一皿で楽しめて、箸を進めるたびに表情が変わります。小ぶりの一口サイズなので、観光の合間でも重たくならず、ちょうどよくお腹を満たしてくれます。

「元祖力餅 しげの屋」の魅力は、味だけでなく体験そのものにもあります。赤いテープの県境をまたぎながら、ここは群馬、今は長野と笑い合う時間は、旅先ならではの小さなトピックになります。お店の方も気さくで、混み合う時間帯でもテキパキと案内してくださるので安心です。席に着いたらまずメニューを決めて、提供までのひとときを景色と風で楽しむのがおすすめです。お茶の温度や器の手触りにも心配りが感じられて、老舗の落ち着きが静かに漂います。外のベンチで一息つくのも気持ちよく、季節ごとに変わる空気の匂いを感じながらお餅を頬張る幸せは、軽井沢ならではだと思います。

歴史に寄り添いながらも、今の旅人の感性に寄り添う居心地の良さが、しげの屋の人気の理由だと感じました。軽井沢のすがすがしい空気の中で、出来たての力餅を頬張る瞬間は、時間までゆっくりになるようです。軽井沢町でちょっと特別なおやつ時間を探している方は、「元祖力餅 しげの屋」で県境をまたぐ小さな冒険と、やさしいおいしさを体験してみてください。

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