どうする?広い敷地の外構
「せっかく信州で暮らすのだから・・・」と市街地ではなく、敷地にゆとりのある郊外でマイホームを持ちました。これから庭を検討しているのですが、それなりに面積が有るので土のままでは味気ないし、芝は管理が大変そうだけど、コンクリートや人工芝で覆うのはお金もかかるし、と迷走しています。何か良いアイディアは有りますか?
たしかに土のままでは埃も立ちますし、
土質によっては雨のたびにぬかるんでしまいますね。
そうならないように土の部分を覆う物を
「グラウンドカバー」と言いますが、
いくつか挙げてみると・・・まずは植物ですね。
「芝生ほどの手入れをせずに緑のある庭を楽しみたい」
というご家族におススメです。
代表的な物とそれぞれのメリット・デメリットについて挙げてみます。
■クローバー
メリットは丈夫で、繁殖力が強く、他の雑草の抑制効果が高いことです。
大きな公園などでもよく見られますが、可愛らしい白い花が咲くので見た目も綺麗です。
デメリットとしては踏まれると一時的にですがダメージを受けます。
また花が咲くとミツバチが集まりやすいです。
■リュウノヒゲ(タマリュウ)
メリットは日陰でもよく育つし、耐寒性もあり、寒さに強いです。冬でも緑を保ちます。
丈夫で踏まれても回復しやすい植物です。
デメリットとしては日当たりが良すぎると育ちにくいことがあるということです。
■ペニーロイヤルミント
メリットはミントの爽やかな香りで害虫を遠ざけつつ、
庭全体に良い香りを広げることができること。
踏まれても丈夫なので人が頻繁に歩く所でも適しています。
密に成長し雑草の侵入を防ぐ効果があります。
基本的に剪定や除草の手間もほとんどありません。
デメリットは繁殖力がとても強く、すぐ庭全体に広がる可能性があること。
必要な範囲を超えて広がらないような注意をする必要があります。
また一部の成分に毒性があり、
特にペットや小さなお子さんが誤って摂取しないようにする必要があります。
植物以外では「化粧砂利」や「レンガチップ」
「バークチップ」などを敷き込む方法もあります。
メリットとしては事前に防草シートを敷いておけば雑草もかなり抑制でき、
手入れは少なくて済みます。コンクリートを打つよりは自然な雰囲気も出て、
デザイン性もありますし歩くと音がするので防犯性も期待できます。
デメリットは、広い庭全面に敷き込もうとするとかなりの量になるので
コンクリートを打つほどではないとはいえそれなりに費用が掛かるのと、
信州ですので雪かきなどはしづらいものと思ってください。
現実的には これらのどれかを採用するというよりは、
組み合わせることで、コストを抑えつつ、維持管理もほどほどのお庭を、
それぞれのご家族のお好みに合わせて創り上げていただくということになります。
ただ、出来れば、こういったことは、家を建て終わってからではなく、
家づくりを検討される際に同時に考えて予算取りなどしておけるとより良いでしょうね。