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長期優良住宅って本当に良い家なの?


「子育てエコホーム支援事業」の補助金について
「長期優良住宅」のほうが「ZEH住宅」より20万円多くもらえるそうですが
やはり長期優良住宅の方がより良い家ということでしょうか?

補助金の要件、しっかり調べてらっしゃいますね。

仰る通り、今回の「子育てエコホーム支援事業」では「長期優良住宅」だと100万円、「ZEH住宅」だと80万円、つまり貰える補助金に200,000円の差があります。

これだけを見るとご質問者様の様に、長期優良住宅のほうが「より良い家」だと思ってしまっても無理もないと思います。

結論から言いますと…必ずしもそうとは言い切れません。

というのも「長期優良住宅」として認められるための条件となる『耐震性』や『断熱性』は決して高いものではないからです。

「長期優良住宅」でさえあれば良いのなら「耐震等級」3、「断熱性能等級」5で良いのです。ある程度、家づくりをお勉強されている方であればお分かりの通り、この令和の時代に家づくりをするなら・当然要求される性能、普通のの性能だと言えます。

ただ「長期優良住宅」は、行政に申請をして認定を受けることが必須ですので、たとえ普通の性能だとしても、その性能について「行政がお墨付きをくれた」ということになります。

実際の性能云々より、この「行政のお墨付き」がどうしても欲しい方は「長期優良住宅」にすれば良いと思います。しかし行政から認定を貰うための申請は、お役所仕事の典型でかなり書類も多く、なかなかの手間暇…つまりコストが掛かります。

これが20万円以内であれば、補助金の差額の方がより大きく「取組む価値が有る」となりますが、ほとんどの業者でそれ以上の経費が掛かることが多く、割に合わないということであまり選ばれていません。

ただ補助金だけでなく「長期優良住宅」の認定を受けると税制面での優遇もあります。

1、まずは住宅ローン減税の最大控除額が増えます。しかし注意が必要です。住宅ローン減税はあくまで一度納めた「所得税」が還付される仕組みですので、実際に納税した額以上のものは戻りません。つまりそれなりの年収の方がかなり大きな額の住宅ローンを借り入れないと影響が出ませんのでまずは自分達の所得税をしっかりと確認してみましょう。

2,次に建物の登記の際の「登録免許税」が安くなります。が、これは額としては僅かで1万円弱です。

3,最後に、建物の固定資産税の減額される期間が3年間から5年間へと2年間伸びます。この効果はアトラスホームの平均的な住まいの場合でざっと8万円~10万円くらいでしょうか。

補助金だけでなく、こういった税制面も総合的に検討してメリットがある方は
「長期優良住宅」をお選びになれば良いと思います。

ただ繰り返しになりますが、長期優良住宅イコール特別に性能の高い家 とは限りませんので、そこはよく知っておいてください。

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