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新築時のシロアリ対策どう考える・・・?


木造での新築を検討しているので
「シロアリ」の被害が心配ですが…
子供も小さく、犬も飼っているので同時に
薬剤の影響も不安です。薬剤を使わなくても
効果的なシロアリ対策もありますか?

まず大前提として「シックハウス症候群」を
引き起こす可能性がある
有機リン系薬剤の「クロルピリホス」は
すでに2003年から「建築基準法」によって
住宅の建築材料には使用できなくなっています。

逆にそういった経緯があって 今この時代に、
使用が許可されている薬剤はある程度安心な物
と言っても良いのではないかと思います。

しかし、シロアリに効果があるということは
やはり多少なりとも人体にも影響があるのでは?
と、ご不安をお持ちの方も少なくないようです。

そういった方々の為に…という訳ではありませんが
例えば「長期優良住宅」として認定を受けるために
国が定めた技術基準においても

住まいの「耐久性」を上げるための
「シロアリ対策」として「薬剤使用」は
特に義務付けられている訳ではありません。

モチロン有効な手段であることは間違いないですが
それは数ある「シロアリ対策」の中の選択肢の1つに過ぎません。
それ以外の方法も採用することができます。

少し専門的になりますが
住宅の部位ごとに 具体例を挙げていきます。

まず「地盤面」についてですが

「薬剤散布」以外に2つの方法
1、基礎を鉄筋コンクリート造のベタ基礎とする
2、基礎の内周部の地盤面の上を一様に打設したコンクリートで覆う
このいずれかが挙げられています。

次に「土台」についてですが

製材のJAS規格に規定する
保存処理の性能区分のうちK3相当以上の
防腐・防蟻処理材を用いる代わりにヒノキやヒバなどの
耐腐食性、耐蟻性のある木材を使用し、
土台に接する外壁の下端に水切りを設けること
とされています。

最後に「地盤面から1メーター以内の構造体木部」
これは柱や間柱ですが

防腐・防蟻に有効な薬剤を塗布したり、
加圧注入したり、吹き付けしたり、
防腐・防蟻に有効な接着剤を混入した
製材又は集成材などを用いる代わりに

土台のところでも出てきましたが
1,ヒノキやヒバなど耐腐食性、耐蟻性のある木材を使うか
2,外壁通気層を設ける構造とする


3,屋外に柱がむき出しになる真壁構造で軒の出を90センチ以上とする

4,「断面寸法が12センチ角以上の材料」を構造に使用する

この4つの選択肢が与えられています。

環境の変化によってシロアリの生態も
変化してくるでしょうから
モチロン「絶対」はありませんが

実際はこういった対策を組み合わせながら
より安全に 効果的な対策を行なっていく事になると思います

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