新居の窓えらび そもそもの役割から考えてみる
「窓」について普通の引違い以外の開き方や
形や大きさもたくさん種類があり驚きました。
どう選べばいいか?教えてください。
窓について…まずは そもそもの話として
「窓の役割」について考えてみましょう。
大きく分けて3つです。
まずは…■採光・眺望 です。
光とか景色の取り入れ口としての窓です。
そして…■通風・換気 です。
空気の取り入れ口としての窓ですね。
最後に…■進入・搬入 です。
人や物の出入り口としての窓ですね。
こういった「役割」を意識せず
なんとなく窓を選ぶと後悔することにもなりかねません。
というのも 窓にはそういった「役割」と同時に
窓が在ることによる「デメリット」もあるからです。
「役割」 と 「デメリット」それぞれをしっかり理解して
天秤にかけバランスを取って選ぶ必要が有ります。
採光ということで言えばたしかに昼間であれば
窓が大きければ大きいほど明るいですが
同時に 紫外線も日射熱も入ってきます
もちろんLow-Eガラスのように 窓ガラス自体に
UVカットの効果があるものもありますし
遮光カーテンを吊るという対策もありますが
窓が無い壁と比べると分は悪いです。
眺望も 外が見られるということは 逆に外からも
見られる訳でプライバシー確保の検討も必須です。
そして もし採光や眺望だけが目的であれば
空気や人や物の出入りとは異なり極端な話
開く必要はありません。
通風に関して言えば 日本の四季を考慮すると
心地良い適温の風が吹いている時期は意外と短いですし
無風の時には困ってしまうような
自然の風まかせの換気では実用性は低いですね。
また風と同時に埃や虫なども入ってきてしまいますので
網戸が必要となり網戸のお掃除などのメンテナンスも必要となります。
窓ではなく エアコンや換気扇などの機械ではダメなのか?
考えてみる価値は有ると思います。
窓から 進入 搬入が出来るということは
動線になりますので 気を付けないと家具の配置に
苦労することもあり得ます。
そして出入り口となるということは
犯罪者の侵入口となるリスクも増え
防犯性は落ちることになります。
このように 何を求めて どんな目的で
窓を設置するのか?を予めきちんと考えておくこと
そして 隣接地の建て物や、景色など
敷地の外にあって 自分たちでは
制御できない物 この状況をしっかり把握すること
おひさまの力を活かしたり遮ったりするために
方位をしっかり把握すること
動線の確認をするためにプラン作成時に家具配置も
しっかり検討しておくことも不可欠ですね。
最後に住まいのデザインについて少しお話をします。
先述した窓の「役割」や「デメリット」の面ばかり
考え過ぎて窓を選択すると
外観的に いびつな 整っていない
カッコ悪い建物にもなりかねませんので
多面的な検討が大事になります。