引き戸 VS 開き戸
邪魔にならないし、便利そうなので できるだけ家の中は
「引き戸」で設計して欲しいと思っています。
この場合 気を付けるべきことや もし意外な弱点があるなら知りたいです。
住まいの中の建具については「引き戸」もしくは「開き戸」が一般的です。
その他に 場所や用途によっては「折戸」を選ぶ場合もあります。
「引き戸」がお好みということでそのメリットは十分ご承知でしょうが
念のためおさらいしてみましょう。
「引き戸」のメリットは まずは開け閉めするのに場所を取らないこと
「開き戸」はどうしても開閉のスペースが要ります。
なので人が頻繁に行き来する動線上では邪魔に感じたり
不便に感じたりすることもあります。それだけでなく危険な場合も多いです。
例えば 階段の昇り口 や 降り口 の近くに「開き戸」があったとして
それが突然開いたら怖いですね?引き戸にはそういう心配はありません。
それから 少しだけ開けておくことが出来ること
「開き戸」は開けるか?閉めるか?の2択となりますが
引き戸は その「中間」も 選べます。
例えば 風を通したい時や 例えば お子さんのお部屋の雰囲気が
分かるようにしておきたい時
こういった時に少しだけ引き戸を開けておくということもできます。
「開き具合を調整することができる」ということは引戸ならではメリットです。
で 本題です。こんなに良いことの多い「引き戸」ですが
あえてデメリットを上げると…まずは
取り付けられる場所が限られるということです。
当然ですが 引き戸を引き込むスペースが必要になるからです。
「開き戸」とは違ってどこでも取りつけられる訳ではないので、
「引き戸」を多用したいと言う場合は初期の間取りをつくる段階から
あらかじめそのことを優先して設計する必要があります。
それから
引き戸を引き込む場所にはコンセントやスイッチが付けられない
ということです。同様に洗面室やトイレなどではタオル掛けや
手すりなども取り付けられないので部屋の使い方が
制限されてしまう場合があります。
それから意外な所で 引き戸には大きく枠が付くことがほとんどなので
壁の色との調和を考えないと、その「枠」が意外とうるさく見えてしまう
というインテリア的な難しさもあります。
そして最後になりますが「開き戸」と比べると
扉の開閉の際に引き戸が動いていく音が出やすいです。
寝ている時にチョットした物音でも目が覚めてしまうという方は
寝室には 引き戸 よりも 開き戸 の方が向いているかもしれません。