超地味だけど超重要な・・・
土地も購入するので厳しい予算のなか
間取りをコンパクトにしなければならず
以前の子供部屋の動画がとても参考になりました。
逆に「ここだけはしっかり確保しておきなさい!」
という部分が もしもあれば教えてください。
結論から言うと 私は
「脱衣洗面所は広めに!」と考えています。
これは実際に生活されているお客様の意見や
それから生活者としての自分自身の経験からです。
一般的に「間取り」を検討する際は
どうしても「広いリビング」とか「便利なキッチン」とか
「ゆったりとしたクローゼット」などが優先されがちです。
そして 地味な存在の「脱衣洗面所」は
余った空間で適当に…という感じで後回しにされる
ことも少なくありません。
しかし 実際は「暮らしやすさ」を左右するかなり重要な場所です。
「脱衣洗面所」の用途としてはもちろん
1,洗濯をする場所 2,身支度をする場所 3、入浴にまつわる場所
主にこの3つのことを行なう場所になりますが
それぞれの役割ごとに考えてみましょう。
まず洗濯について
洗濯するということはもちろん洗濯機が置いてある訳ですが
ということは・脱衣かご・洗剤・柔軟剤が近くに有るべきです。
これらは意外と場所も取りますしなにより雑然としがちです。
予めそのスペースを確保しておきたいです。
つぎに身支度について
ひとことで身支度といっても多岐にわたります。
顔を洗ったり 歯を磨いたり 髪の毛をセットしたり
奥様がお化粧をしたり ご主人が髭を剃ったり
ご家族全員が それぞれの身支度を行なう場になります。
そして もちろん それぞれに洗顔料・歯磨き・歯ブラシ
ドライヤー・ブラシ・整髪料 それから化粧品・シェーバーなど
さまざまな 道具が要ります。やはりこういった細々した物を
整理整頓できる収納が必要になります。
これらについては最近の住設メーカーさんの既製品の洗面化粧台が
とても考えられていて良く出来ています。
洗面化粧台の「仕様」を選択する際によく考えて
自分達家族に合ったものを選ばれると良いでしょう。
また その家族全員の身支度というのは たいてい平日の朝の
忙しい短時間に重なります。特にお子様が思春期の頃は
鏡も 水道も 取り合いとなり大混雑となります。
ある程度の広さを用意しておきたいという根拠でもあります。
さいごに入浴について
入浴も毎日のこととなりますが 各自の入浴後のタオルや下着類や
パジャマなどの収納が欲しいですし それ以外にも シャンプー類はもちろん
風呂掃除用の洗剤などのストックもかさばります。
先ほど挙げた 洗面化粧台の収納量を確認しながら
それ以外にもなにか収納が必要ではないか?を検討してみるとよいと思います。
さらに子育て期には入浴後に小さなお子さんの身体を拭いたり
衣類を着せるためにちょっとした椅子などがあると便利です。
これは逆に年を重ねた老後にも有効で入浴は
実はかなり体力を使います。温泉施設などに行くと体感できますが
湯上がりに腰かける所が有るととてもラクです。
折りたたむタイプでも良いのでカンタンな椅子が置ける程度の空間を
用意できるとグッと快適になるはずです。
もちろん ご予算や スペースにさらに余裕が有るお宅では
脱衣所と 洗面所を 別に設計するという選択肢もあるでしょう。
ご家庭ごとに そういった制限は異なりますので
ご自身の生活にとって一番バランスが良いところを模索するべきですが
いずれにしても脱衣洗面所は とても「地味」だけど
とても「重要」な場所 そうお考え下さい。