相見積もりをしたいのなら・・・
工務店えらび中です。
後悔したくないので しっかり「相見積もり」を
取って決めたいです。注意点は有りますか?
まず前置きしておきたいのですが
家というものは、たとえ「間取り」や「仕様」や
「スペック」が一緒でも全く同じ物にはなりません。
理由は 家づくりは まさに 現場で
生身の人間の手で作るモノづくり だから
施工力が無ければ 現場で精度が出ないし
すると せっかくの図面の良さや仕様や
スペックの高さも台無しな訳です。
仕上がりに大きな差が出てしまいます。
それを無くすため、検討する工務店が
具体的にどんな取り組みをしているか?
当然、工務店側は自ら悪いことは口にしませんから
現場の施工体制、管理体制、検査体制を
施主様自身が事前にしっかり確認する必要があります。
それと完成した家の鍵を受け取ることがゴールではなくて
むしろ生活はそこからスタートし長い期間メンテナンスという
お付き合いもしていくわけです。
そんな信頼関係が構築できる会社か?担当者か?を
見定める必要があります。
そういう部分はどれだけ設計図面を凝視しても分からない
見積もり書を見比べても分からない
設計図面や見積もり書で分かるのは
家づくりのごく一部だと考える必要があります。
ということで、実は皆さんが思われているよりも
住宅会社を比較検討するのは時間も労力も要しますから
その数はいたずらに増やすべきではないと思います。
住宅雑誌などでは「比較検討は2、3社にしましょう」
という意見が多いですが
私はその2・3社を同じように見るというよりは本命1社
念のためセカンドオピニオン的な役割を期待する会社が2社くらいが
限界なのではないか?と思います。
もちろんその2.3社に絞り込むまでには
5社から10社くらい候補が有っても良いと思います。
その過程では、今であればインターネットが有りますからHPを見たり
地域の知人友人で既に家づくりをした先輩に話を聞いてみたり
実際に見学会に出掛けてみて実物を見てみたり
会社側の話を対面で聞いてみるのは良いと思います。
これは比較検討というよりはどちらかというと情報収集ですね。
比較検討というと電気製品のように
スペックと価格とレビューを見ながら比較する
感覚で考えている方も少なくないかもしれませんが
そういう工場で完全に完成する「既製品」と
現場で造りあげる家とは話が違います。
HPの画面の中だけで完結できるような検討ではないので
その数を増やしすぎて情報が整理できず混乱している方も
いらっしゃるのでご注意ください。
そのうえで比較検討をしたいのなら
家に限ったことではないですが
やはり比較するものの
「条件を揃える」ということが大切です。
条件が違う物を比べてもあまり意味が無いですからね。
比較したい住宅会社の見積もりに
含まれている内容を確認する必要があると思います。
具体的な例を挙げれば
・冷暖房はすべてセットされているのか?それがどの程度の物なのか?
・カーテンや照明器具も含まれているのか?それはどのメーカーの物なのか?
いうようなことですね。
それから会社によっては「網戸が別途OP扱い」というところもあるそうです。
皆さんがこれをどう感じるか?は分かりませんが
国土交通省が 住宅見積もりの方法や 提示の方法について
明確なルールを決めていない以上こういったことは違法ではありません。
各社が自由に決めて良いことになっています。
その各社が、それぞれ独自の考えで決めたバラバラの「仕様」を
比較しやすいように 揃える「調整作業」が必要ということです。
住宅会社の比較検討のイメージが出来ましたでしょうか?