住宅ローンは「負債」ではなく「◆◆」
住宅ローンの「団体信用生命保険」
について教えてください。
家づくりには高額な費用が掛かりますから、
多くの方が住宅ローンを利用します。
で、その住宅ローンを借りるには
さまざまな条件がありますが
その中の一つが、この
「団体信用生命保険に加入すること」
になります。
この「団体信用生命保険」
略して「団信」と呼びますが
ほとんどの方がご存知だと思いますが
おさらいだと思って聞いてください。
カンタンにいうと住宅ローンの契約者が
万が一死亡してしまった時
もしくは高度な障害状態に
なってしまった時
に、残りの住宅ローンが弁済される
という種類の生命保険です。
一般的に、住宅ローンは
30年とか35年とか長期にわたって
返済が続きますので
その間に住宅ローンの契約者に
万が一のことが起こる可能性も
十分にありえます。
ただ、残された家族が残りの住宅ローンを
返済し続けるのはかなり困難なことです。
もし、残されたご家族による
住宅ローンの返済が滞ってしまうと
これまでに暮らしてきた
愛着のある住まいを
手放さなければならなくなることにも
なりかねません。
そういったリスクを避けるために
加入するものだと考えてください。
で、これ、見方を変えると・・・
住宅ローンを組んで
家を手に入れたとすると
仮に、一家の大黒柱に
万が一のことが有ったとしても、
残されたご家族の
将来の「住居費」の心配は
もう要らないことになります。
残されたご家族には「住む場所」が
確保されて、さらに日本では
「遺族年金制度」がありますので
「最低限の生活費」も約束されます。
つまり、残されたご家族が路頭に迷うような
心配はもう要らないということになります。
かなり安心ですよね。
実は、このことは逆から見るべきなのですが
ご家族がアパートに住んでいる状態というのが、
かなり危うくて不安な状態ということになります。
ご家族がアパートに住んでいる状態で
大黒柱のご主人に万が一のことがあった場合
当然、残されたご家族が、引き続き
アパートの家賃を支払い続けなければ
アパートに住んでいることは出来ません。
つまり残されたご家族は
大黒柱を失った悲しみとともに
その後の「住居費」の不安にも
直面することになります。
もちろんそのために
民間の生命保険に入る訳ですが
仮に6万円の家賃を30年払い続けると
これだけでもう2000万円以上になります。
住居費だけで です。
そう考えるとアパートに住んでいる
期間の生命保険はかなり大きなものが
必要だということになります。
福利厚生が整ったよい会社にお勤めで
格安の家賃で「社宅」に住んでいる場合も
実は一緒です。
大黒柱に万が一のことが有ると
当然ですが、その社宅からは
出て行かなければなりません。
厳しいようですが「社宅」というのは
社員とその家族だからこそ住める場所だからです。
住宅ローンは単なる負債でなくて
保険の役目も持っている
と言われるのはこういった理由からです。