家づくり一問一答

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断熱材について


「断熱材は何が良いのですか?」

まず、現在、日本で新築の際に
使われている断熱材はざっくり大きく
「繊維系」のものと「発砲系」のものの
二つに分けられます。

それぞれに特徴があります。

今回は基本的なお話ですので
あえてざっくり言います。

繊維系は 水(湿気)に弱くて 火には強い
変形できるゆえに建物の動きに追従でき
復元性に優れているが、その分、
重力の影響を受けてしまう。

発砲系 火に弱くて、水(湿気)には強い
変形できないゆえに建物の動きに追従できず
割れ、小口の崩れビス釘まわりの空洞化などが心配
ただ、その分、重力の影響は受けにくい

比べるとお分かりのとおり
断熱するという目的は一緒なんですが
それ以外は真逆の特徴があります。

せっかくですから、この特徴を活かして
住宅に使いたい訳です。

実際の家づくりの現場では、
使う場所によって両方を使い分ける
というのが一般的です。

床下は繊維系だと重力で垂れてしまい
隙間が出来てしまい、また地表に近いので
湿気の影響も受けやすいから使いにくいですね。

壁中は発砲系だと揺れに追従できず
隙間が出来てしまい、上へ上へという
火の影響を受けやすいから天井裏も含めて
使いにくいですね。

建材会社、住宅会社、各社はセールスのために、
独自の名前を付けたり、難しい理屈をつけて
アピールしていますがシンプルに考えると
そういう理屈です。

ただ、断熱性の高い家にするという目的を
達成するためには「どの断熱材を使うか?」
と同じくらい大事なことが2つあります。

1、まずは施工精度です。「材料の種類」より
「工事の質」が問われるということです。

素材だけ良くても、調理の技術が悪ければ
美味しい料理にならない。当たり前の話ですね。

建築中現場などを事前にしっかりチェックして
どんな現場管理をしている会社なのか?を
確認しておく必要が有ります。

2、次に「どんな窓を使うか?」ということです。

「窓」は「壁」や「床」や「屋根」という
外部と接するその他の部分と比べて
熱が逃げやすいからです。

たとえば真冬に暖かいおうちの中に居るとして
壁に手をかざした時と、窓に手をかざした時とを
比べれば、窓の近くのほうがひんやりします。

それだけ窓から冷気が伝わり
熱が逃げてしまっている証拠

窓は家の中の断熱の「弱点」です。

だから、より心地良く暮らすには
弱点である「窓」の性能を上げるのが
より「効果が高い」と言われています。

断熱性と言えば、反射的に「断熱材は?」って
考えがちですが、そうではありません。

多くのご家族は限られた予算の中で
家づくりをされます。

そうなると「使うお金」と「得られる効果」
費用対効果ですね、このバランスが大事になります。
まずは「弱点」を補うことが効果的です。

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