中古住宅ってどう?
「なかなか土地が見つからないので
中古住宅も検討に入れようと
思っているのですがどう思いますか?」
もちろんアリだと思います。
特に、エリアを絞り込んでいる場合
売地どころか更地(空き地)自体ない
ということは多いですからね。
ただ中古住宅を検討する場合には
気を付けなければならないことがいくつもあります。
挙げ始めればキリが無いので本当に大事な
「3つ」のことだけお伝えしたいと思います。
まずは…
1.「相場よりも高くないか?」
これ実は…とても多いです。
そして大手HMさんで建築した住まい
である場合が多いです。
土地の相場、大きさ、建物の築年数や
大きさなど考慮しても金額が見合わない感じです。
新築できてしまうのでは?と思うくらいです。
売る側が長所だと思っているようで
ご丁寧に「安心の●●ホーム施工物件!」
などと書いてあるので分かりやすいです。
目印だと思ってください。
もちろんそのメーカーによっては
「耐震性」などの面で安心できる場合もあります。
ただ、そもそも「返済が重いから…」
「生活が苦しいから…」そんな理由で
手放す人の割合がかなり多く、
その場合、必然的にローン残高も
大きいため売り値がどうしても高くなります。
ローンの残債が全部消えないと抵当権も外れず
引き渡すことも出来ないからです。
潤沢に予算が有って、よほど土地が気に入っている…
そんな場合ならもちろんOKです!
次に
2.「弱くないか?」ということです。
中古住宅を購入する以上
「間取りがちょっと使いづらそう」とか
「インテリアが好みじゃない」とか
「設備が少し古い」というような
不満をゼロにするのは難しいと思います。
他人が建てた(住んでいた)家を
引き継ぐのですから無理も有りません。
我慢・妥協もある程度は必要でしょう。
しかし「住まい」の根本的な役割として
「そこに住まう人とその生活を守る」
ということについては妥協はダメです。
安全性(耐震性、耐火性)の低い家、
家族や財産を守れない家では困る訳です。
日本の建築基準法の耐震基準は
大地震の後に改正されてきた歴史が有ります。
木造住宅の場合は
「1981年」と「2000年」と「2006年」に
行なわれた建築基準法改正のたびに
「耐震性能」がより厳格に求められるように
変わってきました。
ということは現在2018年ですから・・・
築37年、築18年、築12年の物件と
住宅の耐震性が変わる年代的な目安として
分けてみても良いと思います。
建築基準法が常に進化すると考えると
誤解を承知で少し乱暴に言えば
「新しい建物ほど耐震性能は高い」とも言えます。
さまざまな物件が有りますので
もちろん一概には言えませんが
古過ぎるとしたら…ご注意ください。
最後に、
3.「問題先送りじゃないか?」
前回の話とも一部重なる話ですが
家もカタチある物ですので、どうしても
メンテナンスが必要になります。
もちろん、これは新築をした場合も一緒ですが、
中古の場合には前の所有者が使ってきた時間と
その間に起きた経年劣化も引き継ぐことを忘れないでください。
築後20年くらいで壁の塗装をするとして
新築であればもちろん20年後に
そのタイミングはやってきますが
築15年の家を購入した場合、
買ってわずか5年後に行なわなければ
なりません。
このスケジュール感を事前に把握してれば
良いですが、なかなかそこまで気が廻らない
という方がほとんどです。
ただただ目先の安さに目を奪われて
後々、家計を圧迫するような問題を
先送りにしただけ…だとすると
近い将来に困ることになります。
お値打ちな買い物をした様でいて
実はむしろ損をしてる…
安物買いの銭失い にならないように!