土地のえらび方(実践編)
前回の続きです。
「実際に土地選びをする際に
何に気を付けるべきか?」
とをお伝えします。
当たり前なんですけど
皆さんが欲しいのはお店を開くための土地でなく
お米をつくるための土地でもなく
家を建てるための土地なんですよね。
なので「建てたい家が建てられない土地」を
えらんではいけないということです。
どんな土地か?大きく分けて3つ有ります。
まず一つ目が「資金面で」
建てたい家が建てられない土地
家族5人で快適に住むため35坪の家を建てたいのに
土地の価格が高すぎたので、予算的に希望と大きくズレた
20坪の家しか建てられないなんていうのは本末転倒です。
次に「法律面で」
建てたい家が建てられない土地
建ぺい率、容積率、高さ制限なんて言葉を
耳にしたことはないですか?
自分の土地だからと言って、好きなように建築が
できるわけではないです。例えば、外壁の色に制限が
有る地域もあります。使いたい色が禁止されていたら
残念ですよね?
最後に「設備、環境面で」
建てたい家が建てられない土地
例えば、どうしても都市ガスを使った設備が欲しいなら
都市ガスが整備されているエリアに限られるし
もし「まきストーブ」がどうしても使いたいなら
密集した市街地だと近所迷惑になるかもしれないので
そういうエリアは避けないとだめですよね。
つまり・・・土地をえらぶ前に、まずは
「どんな規模の?どんな仕様の?どんな家を
いくらくらいで建てたいのか?」を検討しておくこと
これが大事です。
皆さんが欲しいのは「土地」でなく
「家」のはずだからです。
で、次にどうすればいいかというと
いくつかの候補からひとつの土地をえらぶので
大事にしたいこと、もしそれが複数ある場合には
その順番をハッキリさせておく必要があります。
いわゆる「優先順位」というやつですね。
実は「良い土地が無い…」というご家族ほど
「良い土地ってどんな土地ですか?」と聞くと
具体的に答えられません。
これでは…いくら良い土地と出会っても
そうは気付けないということです。
そうならないためには
逆説的ですけど「こんな土地は絶対にイヤだ!」
という土地を決めておくほうが早いかもしれません。
というのも土地には「価格」とか「利便性」とか
「環境」とか「広さ」とか「陽当たり」など
他にもたくさんのポイントがありますが
実際にすべてが完璧な100点満点の土地は
まずあり得ません。
なので自分たちにとって致命的じゃない欠点は、
ある程度、我慢して受け入れたり
その弱点を家の設計を工夫して逃げたり
暮らし方の知恵で補ったりする必要があります。
目の前に現れた土地の欠点を見つけるたびに
「ダメ!」「なし!」と言うのはすごくカンタンですが
そういう姿勢だといつまでも
土地はえらべない…つまり買えません。
ちなみに100点満点は無理だとして…
何点くらいの土地で皆さん決めているかというと
これまでの経験に基づいた感覚ですけど
70点位の土地だとその土地を決めなかったことを
「決めとけばよかった・・・」と
後で悔やんでいる例が多いようです。
長くなりましたがご参考にしてください。