建て替え？それとも大規模リフォーム？どう判断すべき・・・？

建て替えするか？大規模なリフォームで良いのか？
迷っています。本当は建て替えのほうが良い気がしますが
知り合いの工務店に大体の予算を伝えたら　今、資材が高騰していて
基礎や構造体が浮く分トクでは？と固定資産税も安いし…と
大規模なリフォームのほうを勧められました。どう思いますか？

プロからそのような話を聞かされたら
どちらを選ぶべきか迷われるのもごもっともだと思います。

「完全な建て替え」と「大規模なリフォーム」のどちらが良いのか？

このご質問に対して　万人に共通する正解はありません。

ご質問者様の　現在のご年齢だったり　さらにご家族構成だったり
つまり　このあと　誰が？　どの位の年月？　どんな風に？
その建物を使っていくのか？　そしてその後に引き継ぐのか？

そんな条件によって変わってくると思うのです。

ちなみに　今回の場合は『予算』という点から
リフォームを勧められたということですが

リフォームの方が安いとはいえ
それは今　この瞬間に　
お財布から出ていく費用に限ったことで

つまり「目先の金額」としてだけであって

長い目で見ると　リフォームは
繰り返し行われていることが多いので

今後さらに修繕が必要となる可能性もあります。

そこまでの費用を含めて　総合的に考えれば　
むしろリフォームの方が高くつくケースも考えられます。

この辺を明確にするためには　
先ほど申し上げた通りご質問者様の今後の家族構成や　
将来の生活スタイルがどう変わっていきそうか？

いま　想像し得る「たられば」で構わないので
まず人生設計のようなものを　明らかにしてみることが
先決かもしれません。
その結果「大規模なリフォーム」ではなく　
やはり「建て替え」が良い！となれば

コストを見直すために
・規模をもう少しコンパクトにすることは出来ないのか？
・設備などをよりシンプルなものにすることは出来ないのか？
そんなことを検討してみる必要もあるかもしれません。

ちなみに大規模なリフォームということであれば

断熱面での改修をしたり　

最新の水廻り設備に入れ替えたり

内装も外装も見える部分というのは
綺麗にお化粧し直すでしょうから　
快適さなどは新築とはさほど遜色ないでしょうが

そのぶん住まいながらの工事という訳にもいかず
仮住まいをしなければならない煩わしさ　もまた
「完全な建て替え」とあまり変わらないでしょう。

おそらく大きな違いは　
いま論点になっている「コスト」と

いま現在の家の設計にかかわらず
特に構造的な制限などもなく

全く別の間取りを　ゼロから検討できる
「設計の自由度」でしょうね。