ヘリンボーン柄のフローリングを選ぶなら
ヘリンボーンのフローリングが素敵だと思い
可能なら採用したいのですが
メリットやデメリットについて教えてください。
ジグザグを繰り返す山型や谷型が「魚の開き」でみられる
骨のようなカタチから(魚の)ニシンの骨という 意味で
「ヘリンボーン」と呼ばれるようになったと言われています。
元々の発祥はヴェルサイユ宮殿とも言われており
たしかに豪華なヨーロッパ風のデザインという印象が強いですが
日本でも「杉綾」と呼ばれる伝統的な織物の模様として
古くから愛されています。
こちらは杉の葉のVの字のカタチが由来と言われています。
張り方についてはヘリンボーン張りと
フレンチヘリンボーン張りの2つがあります。
まずメリットは…何よりも見た目のインパクトでしょう。
多くの住宅で平行に貼るフローリングが
ほとんどですから個性的なデザインを求める方にはうってつけです。
特に 装飾の多いヨーロッパの伝統的な
重厚感のある家具はモチロン
逆に インダストリアル系のデザインの
黒いアイアンなどを使った家具とも 相性が良いです。
カッコいいインテリアを目指す方には
その独特の雰囲気はたまらないのではないでしょうか?
逆にデメリットとしては その貼り方ゆえ
デザイン性が高く、細かな模様ということで
ある程度の広い空間でないと
部屋が狭く見えてしまうということです。
たしかに施工例として紹介されている写真などを見ると
贅沢な広い空間で採用されているケースが多いです。
なかなか大空間が採りにくい
日本の一般的な住宅事情の中では
難しい面もあるかもしれませんね。
またそれ単体でデザイン性があり主張が強いため
インテリア選びは注意する必要があるかもしれません。
家具や壁紙、カーテンなど部屋全体のバランスを
上手く取るセンスが問われるかと思います。
もう一つのデメリットはコストです。
ヘリンボーン床に使用するフローリング材は
一般的な床材に比べ流通量も少なく
その結果 材料価格自体が高いのと
ヘリンボーンは一本数十cmの
とても小さな床材を
何枚も組み合わせて貼り上げていくため
施工の手間がより多く必要となり
施工費も余計に掛かるからです。
結果的に 工期も一般的なフローリングの
お宅と比べると長くなり
これもデメリットと言えるかもしれませんね。