「玄関寒すぎ問題」を解消する間取りと暮らし方の工夫
こんにちは!長野市の工務店アトラスホームの設計担当、伊藤です。
本格的な冬、外から帰ってきた瞬間の玄関のヒヤッとする冷気は本当に辛いですよね。
実は、この玄関の寒さは単なる不快感ではなく、ヒートショックのリスクを高める「住宅内の温度差」を生み出します。
玄関が寒くなる要因は、断熱材の性能だけでなく、ドアの開閉や暖房の使い方など「日々の暮らし方」にも大きく影響されます。
そこで今回は、玄関の寒さを解消し、冬を快適に過ごすための設計と暮らし方の合わせ技をご紹介します。
~冬の玄関寒さを解消する!設計と暮らし方の合わせ技3選~

◆冷気をシャットアウトする「物理的な区切り」
【設計のヒント】
理想は、玄関ホールとリビング・廊下を区切るドアを設けることです。この「断熱区画」が、冷気が暖かい空間へ一気に流れ込むのを防ぐ大きな役割を果たします。
【暮らし方のヒント】
ドアの開閉時間を意識的に短くしたり、ドアの下や土間に厚手のラグや暖簾を設置したりするだけでも、冷気の侵入を抑えることができます。
◆効率的な「動線」で冷気の通り道を短く
【設計のヒント】
玄関からLDKまでの廊下は、短ければ短いほど、冷気の通り道を最小限に抑えられます。玄関とリビングを直結、または短い廊下で繋ぐ間取りは、素早く暖かい空間へ移動できるメリットがあります。
【暮らし方のヒント】
暖かい空気が逃げないよう、玄関ホールに近い場所で暖房を使っている場合「つけっぱなし」や「少し弱めの運転」で温度を均一に保つ工夫(全館暖房的な考え方)を試してみるのがおすすめです。
◆収納も活用した「冷気ブロック」と湿気対策
【設計のヒント】
コートやブーツを脱ぐ玄関土間収納(シューズクローク)を設けるのもおすすめです。外の冷気をリビングに持ち込む前に上着を脱ぐ動線ができ、冷気ブロックの役割も果たします。
【暮らし方のヒント】
湿った靴や濡れたコートを玄関に長時間放置すると、結露やカビの原因になります。収納内を定期的に換気し、湿気対策を徹底するなど、日々の管理が冬の快適さを大きく左右します。
~玄関対策は冬の安全と快適の基本~

玄関の寒さ対策は、冬の安全確保と快適な生活に直結します。
高性能な設計に加えて、暖房の使い方や換気といった日々の暮らし方も大きく関係します。
ぜひ、玄関からLDKまで「どこへ行っても暖かい家」を実現するためのご相談にお越しください。




