解体工事の規制強化?
実家を建替えて 親と同居する計画があるのですが
解体工事についての規制が最近とても厳しくなった
と耳にしました。具体的にどのように変わったのでしょうか?
また今から何か私たちが出来ることは有りますか?
「大気汚染防止法」それから
「石綿障害予防規則」が改正され
解体工事の際に「アスベスト」が含まれている
全ての建材についての規制が強化されました。
アスベストの分類上
「レベル1」と呼ばれますが
古いビルや工場など 鉄骨造の大きな建物で
よく見られるモコモコとした「吹付けアスベスト」や
「レベル2」と呼ばれる
「アスベストを含んだ断熱材や保温剤」だけでなく
「レベル3」と呼ばれる
2006年迄は普通の個人住宅の
屋根材や外壁材などに一般的に使われていた
「アスベストを含む成形板」
これもその対象となっています。
まずは これらが解体しようしている
建物に使われていないか?を判別するための
「事前調査」が必要になりますので
費用と時間がこれまでよりも掛かることになります。
そして「レベル3」のものであったとしても
それが取り壊す住宅に使われている場合には
「成形版」ですから、そのままであれば
アスベストが飛散してしまうという可能性は低いのですが
破断・粉砕によってアスベスト繊維を
飛散させることの無い様に「手ばらし」での
撤去作業が必須となり とても手間が増えますし
中間処理というものができず
梱包をして最終処分場まで
持ち込まなくてはならないので
処分費も高額なため解体費用は高額になります。
もちろん適切な撤去、そして処分方法で
作業をすれば、過度に恐れる必要はありませんが
まとめますと
1,専門知識を持った人が
事前調査を行わなければならないこと
また、アスベスト含有建材が
使用されている場合には
2,工事の手間が増え、処分費も
高額なため割高となること
そして
3,解体工事期間が長引く可能性もあること
これらが想定されますので
現実的に 出来ることとすれば
「解体工事に掛かる費用と時間について
ある程度 余裕を持って計画を立てておく」
このことに尽きるかと思います。