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コの字型・L字型の間取りについて考えてみた


中庭の有るようなL字型とかコの字型の間取りに憧れがあるのですが、実際に建てる際に気を付けるべきことやデメリットがあれば知りたいです。

中庭のあるようなL字型とかコの字型の間取り…
いわゆる“コートハウス”について注意点をお知りになりたいということですね。

ご質問者様は「憧れ」と言っていますが、そもそも「コートハウス」って
どんなメリットがあるのでしょうか?代表的な物を3つ挙げてみたいと思います。

1、「光と風がよく入る」
中庭があることで、家の奥まで自然光が届いたり、風の通り道ができたりします。
特に廻りをびっしりと他の住宅に囲まれているような敷地の場合、
光を取り込みやすいのは長所です。

2、「プライバシーを保ちつつ 開放感もある」
大通りに面した敷地での建築の場合などでは
「中庭」という外からの視線を遮れる空間があることによって
“開放的な暮らし”が実現できます。
特にウッドデッキなどを設置すれば、小さなお子さんのいるお宅では
「目の届く安全な遊び場」としても活躍しますし、
室内と屋外のちょうど中間のような素敵な空間となります。

3、「視線が抜けることで広がりを演出できる」
部屋から「中庭」が見えると、実際の部屋の面積以上に広く感じることが出来ます。
これは心理的な快適さにもつながります。
では、逆に、ご質問者様も気にされている「注意点」としては
どんなものが挙げられるかというと・・・

1、耐震性
建物の形が凸凹していることで、地震の揺れが偏り“ねじれ”が起こりやすくなります。
綺麗な真四角の家、いわゆる整形の家と比べると、耐震の面ではやや不利になってしまいます

2、コストアップ
整形の家と比べて、コの字型やL字型の住まいは、同じ床面積をつくるために
「基礎」や「壁」の量・長さが増えることになります。とてもシンプルな理屈ですが、
建築するための材料が単純に増えますのでそのぶん多く「コスト」の面では高くつきます。

3、断熱性
先ほどお話した通り、同じ床面積なのに整形の家と比べると壁の量が増えます。
これによって実は、断熱的にも少し不利になります。
物理的に、外気と接する壁の面積が増えるので仕方が無いことですが、
熱が出入りしやすくなり、同じ断熱材を擁しても
夏は暑くなりやすく 冬は冷え込みやすい傾向にあります。

それでも安心してコートハウスを建てるためには?
構造計算をしっかり行い「耐震等級3」の認定を取得することだったり、
断熱材やサッシについてはより高性能な物を選んで、
外気の影響を出来るだけ小さくすることがお勧めです。

そして、何よりも重要なのは
安全な返済計画と建築費のバランスが取れていること
「見た目が素敵」なだけでなく「快適さ」や「構造的安全性」
そして「経済的安全性」も両立させて頂き
「安心して永く暮らせる」ことを大切に考えてください。

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