住宅ローン 適正な借入額を自分で知るには・・・?
我が家は世帯年収が約600万円なのですが、
ある住宅会社経由で金融機関に事前審査して頂いたら
4,200万円まで貸すことができますと返事がありました。
これを目安にしてマイホームの予算を考えていけば問題無いでしょうか?
これはハッキリ言ってかなり問題があります。
まず そもそも この、金融機関さんが言っている
「42,000,000円貸すことができる」
というセリフはそのまま聞いてはいけません。
「42,000,000円以上はビタ一文貸すことができません」
と変換するべきです。
商売でお金を貸しているプロの金融機関が
これ以上は貸せないという額ギリギリまで借りるということは
一般的に 非常に危険です。
「貸してくれる額」 と 「借りて良い額」 とは
イコールではないし
「借りられる額」 と 「返せる額」
これもイコールではありません。
実際に計算してみればわかるはずです。
4,200万円の住宅ローンを
ボーナス返済を使わずに35年返済する場合
毎月の返済額は約13万円となります。
細かい条件はこちらに書いておきます。
※フラット35S(ZEH)の令和6年2月金利
1年目~1.46%、6年目~1.735%、11年目~1.96%として計算
ちなみに ご質問者さまの今のお家賃は
いくらでいらっしゃいますか?
長野市近郊でファミリー向けのアパートにお住まいだとすると
きっと共益費や追加駐車場など入れて
7万円前後ではないでしょうか?
仮に、いまご質問者様が7万円の家賃を払いながら
マイホーム購入のために毎月6万円ちゃんと貯金できていればokです。
本来「アパート家賃」と「住宅ローン返済」は全く別物ですが
あえて『住居費』として括ればそういうことですね。
もし現在お家賃を払いながら
マイホーム用の貯金がほとんど出来ていないとしても
マイホームを建てた途端に、
お給料が自動的に6万円増える
そんな 例えば「持家推進手当」のような制度のある
素晴らしい会社ならモチロン問題ありません。
そうでない場合は、マイホームを手に入れた途端に
住居費以外の「食費」や「水道光熱費」や「車輌費」や
「教育費」「保険代」「お洋服代」「レジャー費」などを合計して
毎月6万円くらい削らないと収支のバランスが取れなくなります。
マイホームで暮らし始めた日から
とても苦しい生活が始まってしまいます。
細かく計算する必要などありません。
多少の誤差はあっても構わないと思います。
それでもまずは家計簿アプリなどを活用して
衣・食・住・教育・車・レジャー・老後貯金などの費用を
バランス良く割り振ってみてください。
その時の住居費(ローン返済)は
一体どのくらいでしょう?
そう、まずは いくらなら無理なく安全に返せるか?
という視点から考えてみるだけです。
「いくら借りれるか?」は
そこから逆算した結果 自動的に決まります。
借入額は住宅会社や金融機関に決めてもらうものではありません。
自分たちで決めるべきものです。大事な家の予算を
他人に決められるなんて変ですし、それこそが
間違いの始まりであることがとても多いです。