二世帯住宅を建てるなら・・・後編
二世帯住宅を建築する時の注意
についての後編です。
前回、細かく挙げた二世帯住宅のパターンは
番号が増えるほどプライバシーが確保しやすくなりましたね。
ここで重要なのが、番号が増えるほど、
実は同時に建築費用も増えるのです。
だから気をつけて欲しいのです。
と言うのも、二世帯住宅の計画している際のセリフに
「そこまでしなくてもいいんじゃない…お金が勿体ないよ」
とか
「普通のキッチンを2つ付けるよりも
豪華な大きな良いキッチンを1つのほうが
良いんじゃない?」といったものがあります。
そして、このセリフは得てして「プライバシー」を
あまり気にしない側の人たちが口にしがちです。
「気疲れ」などしない人、そしてどちらかと言えば
「立場が強いほうの人」が口にするセリフです。
「プライバシーを確保したい側の人」は得てして
「立場の弱くて発言権が無い側の人」
であることがほとんどです。
そういう力関係の中で、それを言われてしまうと
どうしたって反論はしにくいもの…。
二世帯住宅を建てる時に、住まれる方「全員」が
この「力関係の構図」を認識しておけると良いのですが…
ただ、同時に、それだけでは解決されないことも
知っておいて頂きたいと思います。
前回に、例え話でアパートの話をしました。
ひとつ屋根の下に全く関係ないか他人が住んでいますが
プライバシーが確保されていて基本的にはストレスは無い…
そんなお話をしました。
ただ、例外的に騒音などのトラブルが発生する
場合もありますよとお伝えしました。
アパートにも生活するうえで「ルール」が有って、
それを皆がしっかり守っていれば良いのですが
ルールが破られればトラブルに発展します。
最近、分譲マンションで、バルコニーでの喫煙
(いわゆる「ホタル族」ですね。)についての
問題になっています。
バルコニーでの喫煙について、
明確なルールが無いので
それが揉める原因となっているそうです。
吸わない側は「煙、匂いが嫌だ、受動喫煙が心配…」と
思っていますし、吸う側は「そのくらい良いでしょ?」
と思っています。
「バルコニーでの喫煙は禁止です。」と
規約があらかじめ有れば良いのでしょうが、
無いので拠り所がなく揉めてしまうのです。
堅苦しいようですが
二世帯住宅を建てて生活を始める前に
「暮らし方についてのルール」を
作っておくことも大事になります。
「親しき仲にも…」と言いますが
他人ではないからこそ曖昧にルーズになりがちです。
「間取りでプライバシーを確保することも大事ですけど
事前にしっかり生活ルールを決めておくことも大事です。