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「年返済率」に騙されるな!


「年返済率が20%くらいなんで心配無いですよ!」
と住宅メーカーの営業の人から
住宅ローンの返済額について言われました。
自分としてはそんなに余裕な感じ
ではないのですが、どうなんでしょうか?

「年返済率」は住宅ローンを検討する時に出てくる
キーワードで、返済負担率とも言われることもあります。

住宅ローンの年間返済額を、
世帯年収で単純に割っただけの値です。

具体的な例を挙げると

世帯年収500万円のご家族が
毎月約8万3千円の住宅ローン返済をする場合
これ年間にすると約100万円の返済になる訳ですが
100÷500=0.20 となり返済率は20%
ということになる訳です。

どう思われますか?
とんでもなく大雑把だと思われませんか?

ご質問者様の違和感もこの辺りが
根本にあるのだと思いますが
極めて真っ当な感覚だと思います。

例えば、仮の話ですが

同じ勤め先、同じ年齢、同じ年収の
Aさん家族とBさん家族が居たとして

ご夫婦とも地元出身で
お米やお野菜は全て実家や親族からの
もらい物で、お子さんはお一人で
実家が近いので気軽に預けられるAさんご家族と

ご夫婦ともご実家が遠いので
お米やお野菜すべて自分達で
財布からお金を出して買い
子供が3人居るのに
気軽に預けられる先も無いBさん家族と

この2家族の生活状況とそれに伴う
出費が異なるというのは
誰が見ても明白なはずです。

でも、この「年返済率」という
「ものさし」上では
この2家族には同じ値が与えられます。

それを基に安全な返済額だとか
適正な借入額だとか、本当の判断が
出来る訳が・・・ありませんよね?

この「年返済率」というのは
お金を貸して利益を上げる側
つまり金融機関さんですね。

彼らが自分達の
仕事の効率を上げるために
使っている「ものさし」であって

お金を借りて返済の義務を負う側の皆さんが
安全か適正かの判断には使ってはいけない
「ものさし」なのです。

お金を借りる側の皆さんが判断に使うべきなのは
ご家族ごとの収入と支出を可視化した「家計簿」

それに時間の流れも加えた「ライフプラン」で
あるべきです。

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