さしがねと規矩術
みなさん こんにちは(^。^)/
アトラスホームの一ノ瀬です!
日中は殆ど夏の様な暑さですね~(;´Д`)
そろそろ熱中症対策も考えなくてはいけません!
現場の職人さん達は大きい水筒を持ってきたり
塩分補給のため、市販されている塩飴や
直接、塩を舐めている人もいました(笑)
現場の人間たるもの体調管理にも
気をつけなくてはいけませんね!
お話は変わりまして・・・
大工道具に「さしがね」というものがあります。
L字型の金物で、それぞれ目盛が記してある定規みたいなものです。
昔の大工さんはこのさしがね1本で家の設計などを行っていました。
その際に必要になったものが「規矩術(きくじゅつ)」と呼ばれる
さしがねによって作図するための技術です!
規矩術の基本はさしがねで直角三角形を描き、
短辺、長辺、斜辺をそれぞれ勾(こう)、殳(こ)、玄(げん)と
名称し、さらに線を加えることで新しい名称が出てきます。
僕も前職の大工になる前に専門学校で規矩術の基本を習いましたが
とても奥が深く、理解するのに一苦労でした( ̄▽ ̄;)
この規矩術を用いれば、「寄せ棟」や、「入母屋」など様々な形状の
屋根の材料を加工することが出来ます。
今はプレカット加工と呼ばれる工場で加工するのが主流ですが
昔は一人の棟梁が「さしがね」と「墨つぼ」を持って、家一軒の材木の
加工図を描く「墨付け」によって家が建てられていきました。
さしがねだけで家の設計が出来るなんて、昔の大工さんの技術は
素晴らしいですね( ´ ▽ ` )