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長野でそばを食べるなら。東筑摩郡山形村「手打そば 根橋屋」で味わう素朴の極みです。

こんにちは!長野市工務店 アトラスホームの宮川です。

今日は東筑摩郡山形村にある「手打そば 根橋屋」をご紹介します。のれんをくぐった瞬間、茹で上がるそばの香りと揚げたての天ぷらの匂いに心を掴まれました。民家を改装したような素朴な佇まいで、木戸や柱の陰影がどこか懐かしさを呼び覚まします。季節によってはエアコンに頼りすぎない自然の風が通り抜け、外の光と影が座敷にやわらかく落ちるのも、この店ならではの良さだと感じます。

席は昔ながらの和式が中心で、畳に座布団というシンプルな設えです。足腰が気になる方のために背もたれ付きの椅子席も用意されており、老若男女が無理なく食事できる配慮がうれしいです。お昼時は暖簾が下りた後にもお客さまが次々と訪れるほどの人気ぶりで、地元に愛されていることが伝わってきます。混雑を避けるなら早めの訪問がおすすめです。

この日は、ざるそばと天ぷらの盛り合わせをお願いしました。注文を受けてから茹で上げるスタイルで、少し待ち時間がありますが、湯気の立ち方を眺めていると期待が高まってあっという間です。ざるに盛られたそばは端正な面持ちで、箸で持ち上げると凜とした張りを感じます。ひと口すすると、きりっとしたコシと喉ごしの良さが際立ち、噛むほどにそばの香りがふわりと広がります。つゆは出汁のうまみと返しのまろやかさが調和し、そばの輪郭をすっと引き立てます。薬味の葱とわさびは控えめに使うと、余韻がさらに豊かになります。

天ぷらはまさに揚げたてで、衣が薄く軽やかに弾ける音が耳に心地よいです。海老や季節の野菜がラインナップされ、噛めば素材の甘みと香りが広がります。つゆにくぐらせても良いのですが、塩でいただくと油の切れの良さと素材の持ち味が一層際立ちます。サクサクの食感が最後まで続くのは、温度管理と衣の配合が決まっている証拠です。

採光の取り方や風の抜けが巧みで、建物の呼吸が感じられます。派手さを抑えた内装が、手打ちそばの誠実さを自然に引き立て、空間と料理が同じ方向を向いているのが印象的です。こうした“素朴さの質”は、住まいづくりにも通じるな~と感じました。

東筑摩郡山形村で「長野でそばをたべるなら」候補にぜひ加えていただきたいのが、この手打そば 根橋屋です。しっかりしたコシと澄んだ香りの一枚、そして軽やかな天ぷらは、わざわざ足を運ぶ価値があります。人気店ゆえ、早めの時間帯に訪れると落ち着いて楽しめます。次は新そばの季節に再訪して、香りの違いを確かめたいです。素直に「また食べたい」と思わせてくれる、記憶に残る一軒です。

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