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憧れだけで大丈夫?薪ストーブ 導入前に知っておきたい注意点


新築にあたって憧れの「薪ストーブ」を導入したいと考えています。注意すべきポイントなどがあれば事前に知っておきたいです!

薪ストーブ  アトラスホームでも実際に何軒か導入して頂きました。雰囲気も暖かさも独特の素晴らしさがあります。
薪がパチパチと燃える音、炎の揺らめく様子、そして家中に広がるぬくもりは「癒しの象徴」とも言えます。

しかし、この“癒し”を手に入れるには、それなりの覚悟と準備が必要です。
まず、意外と見落とされがちなのが「薪の準備」です。

ストーブを使うにはよく乾燥させた薪が大量に必要です。薪を購入するのか?自分でつくるのか?どこにどうやって保管するのか?といった実務的な問題がたくさん出てきます。

しかも、しっかりと乾燥させた薪でないと燃焼しづらく、煙が大量に出てしまい「燃料としての薪の質」が快適さを大きく左右します。
そして、薪ストーブは「使っておしまい」ではありません。定期的な煙突掃除が必要です。

万が一サボれば火災のリスクも高まります。夏場でも湿気がこもらないように空気を通しておくなど、オフシーズンの管理も欠かせません。

そして、最近、特に増えているのが「排煙」による「近隣トラブル」です。近隣住宅が近いエリアなどロケーションや使う時の風向きによっては、煙が隣家の洗濯物に匂いを付けてしまったり、場合によっては健康被害を訴えられるケースも出てきています。

そのため、薪ストーブを設置するには、敷地の広さと周辺環境・隣家との距離・風向きなど元々の敷地についての検討がかなり重要となります。

誤解を恐れずに言えば、薪ストーブは「手間もお金もかかる贅沢品」です。
日々のメンテナンスや薪の確保そのものも楽しめるような「火のある暮らし」が好きでたまらないという方でなければ、正直なところちょっとツラくなってしまうかもしれません。
だからこそ導入を検討されている方には
薪ストーブは“インテリア”ではなく“ライフスタイル”だと必ずお伝えしています。それでも「どうしても欲しい!」という方に、最後に、確認しておくべきポイントを改めて整理してお伝えします。
1、建築地のロケーション
2、薪の調達方法
3、薪の保管スペースの確保
4、高性能な煙突と換気設計
5、煙突掃除などメンテナンスのスケジュール化
6、ペレットストーブなども視野に入れた比較検討
というところです。

憧れだけで飛びつくと「思ったより大変…」となりがちな薪ストーブですが、事前準備をしっかりとし「手間」を「楽しみ」に変えられる人にとっては、これ以上に心を豊かにしてくれる暖房器具はそうありません。

慎重かつ前向きに「あなたらしい暮らしに欠かせない存在か?」を検討してみてください。お役に立てば幸いです。ありがとうございました。

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