「火災保険」で　老朽化した屋根の修理は可能？？？

火災保険を使えば　老朽化してしまった屋根の修理を無料で行える
と言われましたが本当でしょうか？

火災保険の保険金が受け取れるのは
火災や台風そしてひょうなどによって
保険の対象となっている建物が一定以上の損害を被った時です。

建物の経年劣化や老朽化による痛みを修理する場合には
保険金を受け取ることはできません。

そして　建物の経年劣化や老朽化によって
建物内部や家財に水ぬれなどの損害が発生した場合にも
補償の対象にはなりません。

また　通風口や窓の隙間などから雨などが吹き込んで
室内に損害が生じた場合にも「火災保険の風災」とはみなされません。

補償の対象となるのは、「風災」が原因で
外壁、屋根、開口部など　建物の外部が破損し

そこから雨が吹き込んだり雨漏りしたりする場合に限られます。

近頃、無料で屋根の点検を行い
修理が必要だと言って高額な修理費を請求したり

台風による被害だと保険会社に嘘をついて
保険金を請求するように誘導したり

そういった悪徳業者による被害が増えています。

他にも保険会社への請求を代行すると言って
高額な手数料を支払わせたり

違和感を覚え修理の契約を破棄しようとすると
多額の違約金を求めてくるケースもあるようです。

事実とは異なることを告げて
保険会社から保険金を受け取るのは詐欺罪となります。

世の中そんなにうまい話はありません。

決してこうした口車に乗らないようにしてください。

また実際に台風等で被害を受けて保険金を請求する場合
手続きはそれほど難しいものではなく
業者に代行してもらう必要はありません。

請求に関して不明な点があったら
保険会社や保険代理店に相談するようにしましょう。

また、万が一、訪問営業で無料点検を持ちかけてきた
業者と契約してしまった場合でも

申込書や契約書の受取り後8日以内であれば
無条件で契約を解除できるクーリングオフ制度を
利用することができますから諦めないでください。