ペットと暮らす家について考えてみた(犬編)
新居では室内で犬を飼いたいと考えています。
気を付けるべきこと や 活かせるアイディアがあれば教えてください。
ペットと暮らす為の住まいづくりのご要望は
近年 大変増えています。
家を建てる動機として 「これまでアパート暮らしで
我慢してきたペットを飼うため」と仰る方がいらっしゃる位です。
ただ 極論を言えば 分譲マンションなどで
室内で犬を飼っている方もいらっしゃる訳で
家そのものに何か特別な設えをしなくても何とかなるのでしょうが
せっかくこれから家づくりをするなら
ご家族とペットにとって より快適な空間づくりに
こだわりたいというところでしょう。
まず大前提となるのが 新居の中に
犬の「立入り禁止エリア」をつくるのか?
そうではなく どこでも自由に入って良いとするのか?
これを決めることだと思います。
もし ある程度 エリアを分けたいのであれば
自由設計の家づくりの場合 それを より実現させやすい
そんな動線の間取りをつくることもできるからです。
で、本題の間取りについてですが
まずは「散歩に絡む出入り」を考えると
帰ってきて家に入る前に脚が洗えたり
拭けたりする場所があると便利ですよね。
これは…ペットが居ない場合でも
信州では 庭の散水用だったり 車の洗車用として
ほとんどの家に外水道があり
特別な準備とは言えませんが その設置場所については
散歩の際の動線と併せて検討したいですね。
さらに散歩がらみでは リードをつける場所
そしてリードやスコップといった
「お散歩グッズ」を収納する場所 も必要ですね。
こちらもペットが居ようが居まいが
元々人気の高い土間仕上げの大きなシューズクロークは
ペットを飼うことになったとしても
有効だと思います。
次に仕上材について少しお話をすると
■床 ペットが動きやすく足腰の負担や脱臼が
軽減できるように「滑りにくく」
かつ
トイレの失敗に備えて
お手入れがしやすいように「水に強い」
そしてさらに
ひっかかれても良いように「傷に強い」
そんな物が良いですね。
最近はそういった多機能な
フローリングが用意されていますので
お選びの際に注意して頂ければと思います。
また、一般的に犬は 夏の暑さに弱いですので
ひんやりしたタイルの土間仕上げのような場所を
これを用意してあげるのも手ですね。
場合によっては先述の広めのシューズクロークなどが
兼用できるかもしれません。
■壁
床から30㎝くらいの高さまで 通常のクロスでなく
傷や汚れに強い表面がコーティングされたクロスや
場合によってはタイルなどを貼り上げると
お手入れもラクに出来ると思います。
ゲストを通す可能性の高い玄関やリビングだけでも
そのようにしておけば少し安心ですね。
また、ペットとの暮らしで気になるのは「匂い」の問題です。
もちろん 今の家づくりは 建築基準法で
「24時間換気」が義務付けられていますが
それはあくまで人間だけの暮らしを想定した物で
十分とは言えません。
対策として 大きめの 本格的な空気清浄機を
常設する方が多いようですので
あらかじめ その設置場所を
検討しておくことも大事でしょう。
人と動物がお互いに ストレスなく快適に暮らせるような
空間づくりができると良いですね。
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