信州での土地購入 水害への備えは?ハザードマップを見る時の注意点
土地購入からの家づくりを検討していますが
最近は天候が激しく水害も有りましたので不安です。
どうすれば良いでしょうか?
たしかに最近は気候が激しいですし 長野県では2019年の
台風19号も有りましたからね…無理も無いと思います。
まず絶対にやって欲しいことは「ハザードマップ」を
ご自身で確認してみることです。
もちろん今は宅建業法が改正されて「重要事項説明」の時に
不動産業者から「水害ハザードマップ」における
物件所在地について説明することが義務化されていますが
実際のところ「重要事項説明」は契約の直前に行われることが
ほとんどで その時点で知ってもすでに遅いですからね。
「ハザードマップ」はインターネットですぐに検索ができますが
気を付けて欲しいのはハザードマップには「全国版」と「自治体版」の
2種類があるということです。違いをカンタンに言えば…
「全国版」は全体像を把握するため大まかに
「自治体版」はピンポイントでより詳細に
記載がされているということです。
一例ですが こちらアトラスホームの近くの長野市「南部小学校」付近
のようすですがこのぐらいの差が有ります。
「全国版」では白く表示されているところも
「長野市版」 だと少し色が付いていますね。
すでに購入したいエリアが絞れていたり
具体的な個別の物件のチェックをしたいのであれば
「全国版」よりは より詳細な「自治体版」を
確認して頂くほうが良いと思います。
あくまで「推定雨量」と「標高」から計算した
シュミレーションに過ぎませんので過信してはいけませんが
もし購入するエリアを制限なく自由に選べるのであれば
このハザードマップを目安にして水害の影響のなさそうな場所を
候補としていくこともひとつの手でしょう。
ただ実際には お子様の学校区が限られていたり通勤など日常の利便性から
それが叶わないということも多いようです。本当に心配であれば
少し極端な考え方ですが そういう制限が有る現役世代のうちには
マイホームを持つことを我慢して賃貸に住み 自分の所有する建物が
被災するリスクを避ける方法もあると思います。
ただ それが幸せなのか?は疑問ですし 賃貸の家賃を払い続けながら
将来の老後の住居を建築するための貯金も貯めておかなければならない…
と考えると 今度は 経済的な面での安全性はどうなのか?
という疑問も残ります。
また水害は数ある災害のひとつに過ぎません。
日本では常に大地震のリスクも付きまといます。
だから耐震性の高い建物を建てるという対策もしているし
大地震が原因の類焼(大火災ですね)に対して耐火性能の高い住まいを
建てるという対策もしているはずです。
もし浸水リスクがある場所で建築をしなければならないとすれば
盛土などによって可能な限地盤面を高く設定しておくとか
仮に一階部分が浸水してしまったとしても
二階で最低限の避難生活が送れるように
設計しておくということも考えられますが
やはり一番は しっかり水災に対応した火災保険を選んで
入っておくということに尽きるでしょうね。
もちろんそのぶん費用は余計に掛かりますが
こういった「頻繁には起こらないけど 起きたら大変なこと」
に対する備えこそ「保険の役目」だからです。
さらに 一般的には「贅沢」「過剰」と言われがちな
「家財保険」についても加入しておくことも出来る準備のひとつだと考えます。