家づくりおススメの時期
家づくりを漠然と考え始めました。
我が家では子供の入学とかアパートの更新とか
何年の何月までに家を建てなければ…というものは
無いのですが この時期を選んだ方が良い
(もしくは逆にこの時期は避けた方が良い)という時期は有りますか?
自由に時期を選べる場合の家づくりのおススメスケジュールは
一般的には大きく2つの点から考えられると思います。
■1 お得なのはいつなのか?という点
■2 工事的に良いのはいつなのか?という点
まずは1について…
住まいを持つことを経済的に後押ししてくれる
補助金や 給付金 減税には 期限のある制度も有りますので
「無理のない範囲」であればそれに間に合うように目指すのもありです。
逆にいうと「無理がある範囲」というのはどういうことかというと
通常3か月くらいかけて検討すべき内容を3週間で検討しなきゃ…
というようなものです。
このレベルの無理をするとお得を求め過ぎて
逆にお金では済まされない危険なレベルの失敗もしかねません。
お気付けください。
それ以外に よく言われるのが「引越し費用」です。
ご存知の通り 年度の替わり目は非常に高いです。
比較的安いのは2月 6月 11月と言われています。
このいずれか?を「引越し日」に設定して
逆算してスケジューリングするのは良いかもしれません。
余談ですがさらに平日に設定できると
特にお安くなりますから新居へのお引っ越しという
正当な口実でお勤め先の有休休暇をしっかり消化してください。
話を戻して…2の工事に良いのはいつか?という点ですが
家づくりの中でも特に大事な基礎工事や上棟は
いずれもまだ屋根のない「屋外」で行われます。
どうしても天候や気温の影響を受けることになります。
ということで 梅雨時期の上棟は避けようとか
寒さの厳しい信州での冬場の基礎工事は避けようとか
工程調整をしたいお客様もおみえだと思います。
例えば梅雨時期の上棟を避けたければ
基礎工事がおよそ1カ月だとすれば
5月の着工は避けたほうが良いということになります。
ただ、現代の家づくりの場合
事前に材木を工場で加工するプレカット工法のおかげで
一日で屋根まで上げ 雨仕舞が終わりますし
「雨雲レーダー」などをご覧になっている方なら
お分かりのとおり今は天気予報の精度が非常に高いです。
梅雨時期でも天気予報と睨めっこしながら
晴れの日を選ぶことが可能になりました。
冬場の基礎工事に関しても
温度補正をした冬季用の生コンを使い
その後の養生の温度や期間について
基準をしっかり守り管理出来れば安心です。
もちろん こういった技術の進化が
有ってこそですが そう考えると
「工事的に この時期でないとダメだ」とか
逆に「この時期は避けろ」とかいうことは
実際の家づくりの現場ではほとんど無いように思います。
最後に…ごくまれにですがこのスケジュールに関して
これまでお話してきた「お金のこと」でも
「工事のこと」でもなく「年回り」などの
いわゆる占い的なものを大事にしてお決めになる方もいます。
それで安心して家づくりが進められるのであれば
それもモチロンあり だとは思いますが
それならそれであらかじめ それを
家族会議などで確認しておきましょう。
ご本人たちよりもご親族が熱心…そんなケースに多いのですが
他の条件が とても良いのにそのことだけで動くことが出来ず
ご本人たちが かえってストレスを感じている
本末転倒なケースも実際にかなりお見掛けするからです。