より安全な階段に必要なスペースとコスト
「平屋」の高価な理由が分かりましたので
たしかに「なだらかな階段の2階建て」というのもアリだなと
考えています。そのためには具体的にどのぐらい余分に面積や費用を
必要とするのか知りたいです。教えてください。
「階段」について まず 多くの工務店が建てている
一般的な2階建て住宅 階段の踏み板の数は
だいたい13段です。14段目が2階の床ということです。
実際に この13段で 1階の床から2階の床までの高さ
ちなみに これを専門的には「階高」と呼び
一般の住宅の場合およそ3Mですが この高さを上りきります。
ということは3M÷ 13 段で一段あたり約23CM
これが階段を上る時に足をあげる高さです。
この「高さ」が歳をとったら 大変になるのではないか?
とか
だから平屋がいいなぁ
とか
歳をとったら2階は使わなくなるかなぁ
そんな風に考えるわけです。
で、この高さが 仮に20センチとなると
実際の寸法的には3センチしか違いませんが
体感的にはかなりラクに上り下りできるようになります。
もちろんこれは「年齢」や「体格」にもよるので
念のため「お客様の家見学会」などで
いろいろな階段を試してみてください。
でこの高さを20センチにするためには…
先程と同様の割り算をすると3M÷ 20CM=15
段数を2段増やして「15段の階段」とすれば良い
ということになります。
これは単純に足をあげる「高さ」からの考えです。
もう一つ今度は階段の「形」からも考えてみたいと思います。
それは「踊り場」を作ることです。
メリットは簡単に言えば「途中で一休みできる」こと
そして万が一足を踏み外してしまった時に
そこで止まれるので一気に下まで落ちずに済むことです。
この「段数」と「踊り場」の両方を反映すると
廻り階段の場合であれば あくまで一例ですが
面積で言うと1階 2階双方の床面積に
影響しますのでトータルで1.6㎡(0.5坪)くらい
直階段の場合で有れば
やはりあくまで一例ですが
面積で言えば2㎡(0.6坪)くらい
余計に必要となります。
ということは 金額的に言えば 例えば検討されているのが
坪単価500,000円位の業者さんだとすれば
目安としておよそ250,000円から300,000円の
増額が必要ということかと思います。
階段をよりなだらかに より安全に計画する為に
必要となる面積と費用について
とても簡単ですがご紹介させて頂きました。