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雪

屋根の上の雪、実はこんなに重い!

こんにちは!長野市の工務店アトラスホームの設計担当、伊藤です。

今週は全国的に積雪の情報があり、地域によっては大雪の見込みがあり警戒が必要ですね。

雪が降ると美しい景色が広がりますが、同時に私たちの生活にも大きな影響を与えます。
それは住まいに関しても同じです。特に心配なのが「屋根への負担」があげられます。

~屋根にかかる雪の重さはどれくらい?~雪

皆さんは、屋根に積もった雪がどれほどの重さになるか、想像したことありますか?

積雪量は地域によって異なりますが、積雪荷重は建築基準法では下記の通り決められており、雪の重さに対して建物に不具合が起こらないように設計することが義務づけられています。
(長野県の北信地域では一般地域・多雪地域の両方があります)

◆一般地域:積雪量1cmごとに1㎡あたり20N(約2kg)
◆多雪地域:積雪量1cmごとに1㎡あたり30N(約3kg)

例えば、多雪地域で1mの雪が積もると屋根の1㎡あたりに約306kg/㎥、つまり成人男性4人分くらい(グランドピアノ1台分相当)の重さがかかることになります。

これが屋根全体ではどれくらいになるかと思うと・・・雪の重さって結構あります。
屋根面積が50㎡ある家であれば、1mの積雪で屋根には50㎡×306kg/㎥=15,300kg=15.3tの重さが載っているとういことに!

これだけの重さを支えるためには、柱や梁にかなりの強度が必要になり、積雪荷重をきちんと見込んで構造を検討することが大事になってきます。

雪

建物の傷みを抑えるためにも、もし敷地内スペースに余裕がある場合は適切な屋根勾配を設け、あえて雪止めをつけず落雪させることも有効です。

また、積雪量が増える前にこまめに雪下ろしを行うことで、少しでも住まいの負担を減らすことができます。

雪の重さは、私たちの住む家にとって想像以上に大きな脅威となりえます。

普段そんなに降らない地域にお住まいの方でも、いざという時に慌てずに済むように今のうちから少しずつ準備を進めていけると安心ですね。

 

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