建築のルール~容積率~
こんにちは!長野市の工務店アトラスホームの設計担当、伊藤です。
マイホームを建てるため土地からお探しの方はよく目にする言葉で、「建ぺい率」とセットで語られることが多い用語のひとつに「容積率」があります。
容積率とは、わかりやすく言うと”その土地に建築できる建物の延床面積”を定めたものです。
建ぺい率と同じように、建物の大きさを制限するために設けられたルールで、 基本的に建物の階数が多いほど、容積率は大きくなります。
例えば、敷地面積100㎡の土地に、1階の床面積50㎡、2階の床面積30㎡の延床面積80㎡の2階建ての家を建てる場合、[80÷100×100=容積率80%]となります。
~容積率とは?何のために制限しているの?~
容積率には、建ぺい率と同じように「防火・避難対策」「風通し、日当たりの確保」「景観を守る」という役割だけでなく、「人口の密集を防ぐ」役割もあります。
容積率がなければ、3階建や5階建など、好きなだけ大きな建物を建てることができます。 特定のエリアに人口が増えすぎてしまうと電力消費や下水処理が追い付かなくなり、交通渋滞が起こるなど、住みやすい街とは言えない状況になる可能性もあります。
容積率によって人口をコントロールする(地域の過密化を防ぐ)ことで、快適な街づくりが行われています。大事にしたいですね。
また、建ぺい率・容積率は住宅専用の土地ほど制限が厳しくなり、商業地ほど緩和されるのが特徴です。 より穏やかな暮らしがしたいのか、便利で活気のある生活がしたいのか、ご家族の理想の生活を意識してみると自分達にあった条件がみえてくるかもしれません。