建築名所めぐり① 諏訪の『片倉館』
こんにちは!長野市の工務店アトラスホームの工事検査担当の平です。
ここのところコロナ感染者数の1週間前の曜日との比較で確実に減少傾向が続いています。とても喜ばしく思います。さて先日『建築名所めぐり』①と称して諏訪の『片倉館』に行って来ました。
■片倉館は、大正から昭和の初期に日本における輸出総額の約4割が絹製品であった当時、シルクエンペラーと称された片倉財閥により1928年(昭和3年)に竣工されました。
■建物の設計は1897年(明治30年)東京帝國大学(現東京大学)造家学科を卒業、更に5年間大学院で学んだ森山松之助(1869~1949)によるものです。
■特徴は、定型的な形式にはあてはめ難い個性的な建物で、強いて言えば1900年前後から30年代にかけて、アメリカ等で発展した『ゴシックリバイバル』または『ロマンティックリバイバル』に属すると考えられますが、細部においては窓、切妻、レリーフ、ステンドグラス等各時代、各国の様式が巧みに採り入れられ、しかもアンバランスを生じない非凡な設計が施されております。
■館内には天然温泉の大衆浴場『千人風呂』があります。ゴシック建築の空間に居ると不思議な感覚となりますよ。