木造住宅の耐震性を良くするポイント!
こんにちは!長野市の工務店アトラスホームの設計担当、伊藤です。
住まいづくりにご興味のある方なら一度は思ったことがあるのでは!?
そもそも「木造の在来工法」って地震に強いの?
木造の構造って何がどういった「役目」があるの?
今回は日本で最も広く普及している「木造在来工法(木造軸組工法)」その仕組みと良さ、そして木造住宅の耐震性を良くするポイントをご紹介致します。
~木造在来工法(木造軸組工法)とは?~
私たち日本人には昔から馴染み深い「木造軸組工法」
木材を使った建築方法で、伝統工法による木の技術を生かしつつ、柱と梁を組み合わせ家の骨組みを作り、仕口(しぐち)や継手(つぎて)といった接合部分を金物などで補強し、柱壁を強固にしていった工法です。
地震や風などの水平方向にかかる力に対しては筋交い(すじかい)や火打梁(ひうちばり)、面材(めんざい)などの耐力壁で強さを確保します。最近ではツーバイフォー工法の「面」の強さを取り入れた軸組工法が主流となっています。
鉄筋コンクリート造などの重く硬い建物と比較して耐震性に劣るイメージがあるかも知れませんが、建物に加わる地震の力はその質量に比例するため、木材の比重が軽い割には強いという性質は有利に働きます。軽くて柔軟性を持つ木造の特徴を考慮し、きちんとした設計と施工をすれば一概に劣るとはいえません。
筋交いや構造用合板などの面材を使った「耐力壁」と構造を補強する「金物」により地震に耐えるので、必要な量の耐力壁をバランス良く配置することが大切です。
ただ湿気に弱いため、防湿、防腐、防蟻処理としての対策が必要です。
間取りに関しては自由度は高く、様々な敷地に合わせた設計が可能です。窓などの開口部の位置や大きさも比較的自由に設計することができます。間取りに融通が利くことから、増築、減築を伴うような間取りの大規模なリノベーションにも柔軟に対応ができ、レイアウトの自由度が一番高い工法であると言えます。
~木造住宅の「耐震性」を良くするポイント~
木造住宅の耐震性を高くするには、建物の安全性を確保するために事前に確認するべきポイントがいくつかあります。
◆地盤の強さを確認しておく(地震に強い土地を選ぶ)
◆基礎の構造計算に基づいた着実な基礎工事
◆家の形をできるだけシンプルにして、構造体のバランスの良い間取り
◆家の高さをなるべく低くして、地震の揺れの影響を抑える
◆屋根を軽くするなどして、建物全体の重量が軽くする
◆構造計算(建物の安全性を確認するための計算)を行う
以上のようなことに注意をして住まいづくりを行えば、木造軸組工法の良さを兼ね備えながら、地震にも強い家を作ることができます。木造住宅の特長を上手に活かし、より安全に安心できる住まいづくりが出来ると良いですね。