造作洗面台のメリット・デメリット
「インスタで見るようなおしゃれな造作洗面台に憧れていますが、既製品より費用が掛かるということも耳にしました。実際のところどうでしょう?教えてください。」
「造作洗面台」とは、カウンター・ボウル・水栓・鏡・照明など
自由に組み合わせて造るいわゆる「オーダーメイドの洗面台」です。
水廻りメーカー各社が「商品」として用意している、
いわゆる「既製品の洗面化粧台」を設置するのと比較すると、
こだわってゼロから造り上げる「オリジナル感」
これが何よりの魅力ですが逆に注意点もあります。
今日は造作洗面台のメリットとデメリットを整理しながらお伝えします。
まずメリットについてですが…
なにより「デザインの自由度」が挙げられます。
カウンターの素材や色、タイルの色、水栓の機能やデザイン、
鏡や照明器具はどんなものを合わせるのか?
細かい部分ひとつまでこだわることが出来て
家全体の内装にも統一感を出すことが出来ます。
次に「空間にピッタリと収まる」ということが挙げられます。
幅や奥行、高さを自由に設定できるので、
狭いスペースや特殊な間取りにもスッキリと収めることができます。
そして「使い勝手をカスタマイズできる」ということです。
収納量、コンセントの位置、水栓の形や高さまで
自分好みに合わせて造ることができます。
次にデメリットについてですが…
まずはご質問者様も仰っている「コストがかさむ」傾向にあります。
設計・部材・施工が全て個別対応になるため、
選んでほぼ設置するだけの「既製品の洗面化粧台」と比較すると
費用は倍近くなることも珍しくありません。
次に「打ち合わせの手間」が掛かるということです。
寸法、素材、水栓や照明などの部品類まで詳細に決める必要があり、
その検討にはかなりの労力と時間を要します。
また「完成イメージとのズレ」も挙げられます。
そこまで色々とこだわったのに…完成品を事前に見ることが出来ないので
「イメージと違った」などと感じてしまうこともあるようです。
最後に「 掃除やメンテナンスの難しさ」が挙げられます。
木やタイルは「水はね」や「カビ対策」が必要で、
そういった対策が十分に施された「既製品」と比較すると、
いつも綺麗に保つには、日頃のお手入れがそれなりに必要となります。
あえて大雑把にカンタンにご説明すると…安心感とコストを取るなら既製品、
こだわりと特別感を重視するなら造作洗面台 そんな住み分けになると思います。
忙しい日常生活の中で、毎日使う部分ですから
「見た目に憧れる」だけでなく、本当にご家族の実際の暮らしに合っているか?
事前によく考えて選択することが重要です。




