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「小さな家」のすゝめ


物価がとても上がっていますが、お給料はなかなか増えず・・・でも家が欲しいです。ゆったりしたお家が夢ですが、現実的には難しいと思うので「小さなお家を広く見せる工夫」があれば教えて欲しいです。

たしかに今「建築費の高騰」によってご質問者様の様に
「家そのものをコンパクトに建てざるを得ない」というご家族が増えています。

しかし、必ずしも「小さな家=窮屈な暮らし」ということにはならないと思います。
設計や仕様の工夫しだいで「実際の面積は小さくても広々と感じられる家」を
つくることは可能だと思います。具体的な手法をいくつかご紹介したいと思います。

1、「視線の抜け」を意識した間取りづくり
家の中で「視線が奥まで抜ける設計」は広く見せるための基本です。
室内のドアや壁の位置を工夫し、「視線の行き止まり」を減らしてみましょう。

2、回遊動線を取り入れる
実際の人の動きにも行き止まりを造らず「一周できる回遊動線」があると
実際の面積以上に広く感じられるようになります。

3、つながり感の演出
たとえば対面式のキッチンをフルフラットタイプにすると
空間を区切る感覚は減ります。
またリビングと玄関や廊下との間に「室内窓」をしつらえると
たとえ壁で区切ってある空間でも光や気配が抜けるので広がりを感じます。

4、アクセントクロスなどを使わない
壁や天井の「存在感を消す」こと これはとにかく広く見せる鉄則です

5、照明でも広がりを感じさせる
ダウンライトや間接照明を採用すれば器具そのものの存在感が無いため
スッキリと見え結果的に空間も広く感じられます

6、低い家具を選ぶ
低めのソファやテーブルを置くことによって「天井高を高く感じさせるのも有効です。

7、コントラストの効果を活用する
あえて「狭くて暗い」ヌックや階段下の書斎スペース、小上がりにすることで
天井高を抑えた畳コーナー。そういう空間を創ったり、玄関や廊下などの天井を
わざと低くつくることによって「コントラストの効果」で
それ以外のリビングなどのメインの場所が広く感じられます。

8、兼ねる
和室と子供部屋を兼ねる、ゲストルームと趣味部屋を兼ねる
など「多目的に活用できる空間づくり」を意識しましょう

「今日はワークスペース」「明日は昼寝部屋」という具合で
使い方を日替わりで変えるのも楽しい工夫です

9、外部空間も取り入れる
リビングとつながるデッキなど家の外の空間も「リビングの延長」として
取り入れることで、実質の暮らし空間はぐっと広がります。

時代の流れとして、たしかに家そのものはコンパクトにならざるを得ないかもしれませんが
「工夫次第で「広々と快適に暮らせる」それが家づくりの面白さです。

ぜひ設計やインテリア選びを楽しみつつ挑戦してみてください。

物理的な広さだけにとらわれず、
ご家族の心の豊さが増えるような家づくりとなれば最高ですね。

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