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施主支給はなんでダメなのですか?


ネットショップやフリマサイトで
住宅の設備や照明器具などが
安く売られています。
新築の際に、それを自分で買って
取り付けだけ業者さんにやってもらうのは
ダメだと言われました。どうしてですか?

はい、こういうことを私たちは
「施主支給」と呼んでいます。

「施主支給」については
必ずしもダメとは言いませんが

たしかに一般的に建築業者は
嫌がるでしょうね。

そこには様々な理由が
あると思いますが

大きく分けるとふたつの理由に
分類できると思います。

ひとつめは単純にその建築業者の
「利益が減ってしまうから」 です。

一般的に建材や設備を
メーカーとか問屋から仕入れれば
建築業者はそこにも少し利益を
乗せることが出来ます。

しかし、それをお施主様に直接
支給されてしまうと

取り付けや設置の工事費(手間賃)の部分の
利益しか出なくなってしまうからですね。
業界は違いますが、レストランなんかで
「BYO」と言ってワインの持込みが
許されているお店が最近多いです。

その場合、一般的に「持ち込み料」
という名目のお金を
お客様はお店に支払います。

お店側が本来ならワインを一本販売して
得られる利益 これを補填することが
目的のお金ですね。

マイホーム建築の際の「施主支給品」も
理屈としては同じなんですが

建築の場合、先ほどのワインの例のような
「持ち込み料」には、施主様側も業者側も
なぜか抵抗があるようで頂きにくい。

であれば、いっそNGとして
断ってしまおう、そんな感じかと思います。

それから建築業者が「施主支給」を嫌がる
もう1つの理由は「施主様と揉めたくないから」
です。

万が一、支給された品物に
不具合やトラブルがあった場合に

その原因が「品物そのもの」によるものなのか?

それとも「取り付け工事」が原因のものなのか?

あきらかに品物そのものが悪かった場合には
施主様にその負担をお願いできるのですが

時にはこの判別がしにくい場合もあります。

もっと言えば、品物の
運搬中や保管中に発生した
不具合なのかも分からず

原因が分からないということは
誰が責任を負うのか?も
はっきりしませんから

その結果、せっかく家づくりを任せて
くださったお客様とその後の関係が
ギクシャクしてしまうそんなリスクも
あるからです。

逆に、材料の支給から取り付けまで、
すべてを任せて頂ければ、

仮に何か不具合があった場合にでも
建築業者側のほうで全ての責任を
気持ちよくとることが出来るから

これはお引渡し後のアフターメンテナンス
についても同じことが言えます。

まとめますと

「施主支給」という行為を
一般的に建築業者が嫌がるのは

1、利益を確保したいから

それから

2、全ての責任を取りたいから

という一見すると相反する様な理由

このいずれか、もしくは両方で
あることが多いと思います。

逆に言えば建築業者側が
こういう風にリスクと思っていることを
施主様ご自身もしっかりと理解している

と、建築業者側に伝えれば
受け入れて頂き易いかもしれません。

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