床はどのくらいの重量に耐えられるの?床補強の要・不要は?
新居には「ピアノ」と大きめの「熱帯魚の水槽」を
リビングに置きたいと考えています。
どちらもかなりの重量となりますが
何か対策を施すべきでしょうか?
水槽やピアノを置きたいということですが
せっかくのマイホームですから
好きな物に囲まれて暮らしたい…というのは
当然のことかと思います。
ご質問者様も「かなりの重量」と仰っていますが
それぞれ実際にどれくらい重量があるのか?
まずは確認しておきましょう。
たとえば「水槽」に関していうと
幅90㎝×奥行45㎝×高さ45センチ程度の
ガラス製の水槽に9割程度水を張ると
約160リットルとなるので160キロ
水槽そのものの重量が30キロ程度
その他、砂や器具類などを含めると
合計で200キロを超える程度かと思います。
次にピアノですが 一般的なアップライトで
200キロ~250キロとなります。
だいたい同じくらいの重さですね。
建築基準法においては 「家屋」の床の耐荷重は
1㎡(1メーター×1メーター)に対して
180kg 以上となるように求めれていますの
先ほどの大きさくらいの水槽や
アップライトのピアノであれば
今、一般的に新築している住まいなら
それらを置く床面の 周辺も含めたスペースから計算して
ギリギリですが基準をクリアーする程度にはなっているはずです。
ただ、例えば 水槽をそのスペースに何個も
重ねて置きたいとなると話はまるで変わってきます。
当然、床の補強を施す必要が出てきます。
また、忘れがちですが水槽やピアノと同様に
重量を考慮した方が良いのが「本」です。
コミックをコレクションされている方も多いでしょうが、
一般的な新書版でも100冊あれば約20㎏になります。
奥行30センチ程度の横幅90センチくらいの
高さは 背丈くらいの 本棚をコミックで満タンにすると
800冊程度収納できるので重量はおよそ160㎏となります。
床1㎡にこの本棚を一つ置く程度なら
やはりちょうどクリアできるくらいですが
天井までのもっと背の高い物にしたり
もっと奥行のある大きな本で満タンにすると
さらに収納量が増え、重量が増しますから注意が必要です。
床がたわんでしまったり
最悪 抜けてしまったり しては大変ですから
住宅会社との設計打ち合わせの際に
置きたい物の量 これはサイズ感も含め
こんな風に 置きたいと 想定していることを
あらかじめ伝えておいたほうが無難かと思います。
簡単ですが床の耐荷重についてお話してみました。